『銀河がこのようにあるために』 清水義範 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

21世紀の星空に、いったいなにが見えますか?
未来がくるのは楽しみだけど、なんとなく不安。
そこで、銀河をまるごと作りなおしてみました。
――――― 帯より


西暦二〇九九年、
宇宙物理学の権威である難波羅眠博士は、
月面の天文台で、あるはずのない太陽系第十惑星を観測、
その背後の宇宙がピクリとよじれるのを目撃した。
いっぽう脳科学者の澤口は、
人間の自我のありかを追及していたが、
恋人・寧美とのあいだに生まれようとしている息子は、
世界中で新たに誕生しはじめた、
自我をもたない子どもであった。
従来の科学理論を根底からくつがえす異常現象の数々に、
無自我病児たちとの関連を見いだした澤口であったが、
世界の天文台は、さらに驚くべき観測データを報告してきた……
ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、そして―――
二一世紀の銀河を軽やかに創造する、清水義範流“宇宙論”。
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★☆☆


「無自我病」だとかいう単語から
普段イメージしてる清水さんほど軽く軟らかくはないのかなと
予想はしてたけど、
想像以上に硬い雰囲気だったな。


「宇宙」や「脳」に関する部分で難しいことも少々。
でも読みやすい。


ただ、テロ行為も含めてあまりにも簡単に人が死ぬ。
その死のうちのいくつかは違う立場で子どもが絡んでる。
なので読んでてあまり気持ちのいいものではない部分もある。


“脳の傾斜”なんていうのは、難しいながらも面白い。