『猿蟹合戦とは何か』 清水義範 | 鈴と空のブログ

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猿蟹合戦とは何か―清水義範パスティーシュ100〈1の巻〉 (ちくま文庫)/清水 義範
¥998
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文学はパスティーシュという形式によって継承されていく。
著者自身が厳選した100のパスティーシュ作品を6分冊で刊行。
本書には、文体模倣による17作品を収録。
猿蟹の賦/二十一の異なるバージョンによる前文/
猿飛佐助/パウダー・スノー/笠地蔵峠/
半村良『江戸群盗伝』の解説/女殺油地獄/
船が洲を上へ行く/聖書/彼ら/ダイヤの花見/
四畳半調理の拘泥など。
書き下ろしの自著解説付。
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★☆☆


「面白かった」から「何か苦手・進まない」まで。


猿蟹合戦について書かれた最初の2編、
「猿蟹の賦」と「猿蟹合戦とは何か」もわりと面白い。


個人的に好きなのは「二十一の異なるバージョンによる前文」とか。
憲法の前文を21バージョンで書いたもの。
パソコンの取扱説明書風だったり『サラダ記念日』風だったり。


「パウダー・スノー」もわりと好き。
『若草物語』と『細雪』のコラボ。