『愛と日本語の惑乱』 清水義範 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

愛と日本語の惑乱/清水 義範
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愛は言葉か、言葉が愛か?
恋多き大女優と同棲するコピーライターが、
失われつつある愛に惑乱し、
奇妙な言語障害に陥っていく爆笑長編


愛の反乱が、言葉の氾濫を生み、
大失恋が言語中枢を破壊する―――
若者言葉やカタカナ言葉の流行、
「日本語の乱れ」に駄洒落地獄、
さらに、言葉はどこで生まれるかという脳の問題まで、
言葉と日本語をめぐる話題が縦横無尽に交錯する爆笑長編小説。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

4つと悩んでギリギリ3つ。


気になることもあるんだけど、
それでもなかなか興味深いし面白かった。


「人間はどのように文法を身につけるのか」なんて
今まで考えたこと無かったし
テレビなんかでアナウンサーやレポーターの方々が言う
「こちら」という言葉も気にしたこと無かった。


本を出版するにあたっての「差別用語の言い替え」にしても、
多少の誇張やらはあるのかもしれないけど、
こうしてほぼ毎日不特定多数の人の目に触れる文を
書いてる者にとっては結構な問題だろうし。

ここなんかとは見る(読む)人の数も圧倒的に違う
プロの作家さんたちって大変なんだな…と改めて思う。


マイナスの部分はまず“爆笑”という宣伝文句。
前にも書いたかもしれないけど、
清水さんの小説は“爆笑”という感じではない気がして仕方ない。
上にも書いた帯に2回も“爆笑”とあった今回もやっぱり。


あとは終わり方がちょっと。
直前までの混乱っぷりは相当なものだったのに
エピローグで話が2年後に飛んで、
えらくあっさり終わっちゃったという感じがして。


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