『ラストワンマイル』 楡周平 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ラスト ワン マイル/楡 周平
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俺たちの仕事をクリック一つで奪うなんて、
絶対に許さない!


民営化された郵政にコンビニでの宅配便扱いを奪われた
暁星運輸の営業課長・横沢。
新規契約獲得に奔走するさなか、
ネット市場を席巻するIT企業「蚤の市」から要求されたのは、
あり得ない額の値引きだった。
創業時からの取引先を容赦なく切り捨てる一方、
TV局買収という果てない拡大路線を突き進む「蚤の市」に、
横沢は自らの進退をかけた「戦争」を仕掛ける。


勝つのはどっちだ?!


高杉良氏、絶賛!
時代を見事に切り取り、現実感あふれるストーリーに感服。
民を圧迫する郵政、肥大化するIT企業に
壮絶な戦いを挑む主人公に喝采を贈る!


明日の日本を予見する経済小説
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

多少5つに寄る4つ。


“経済小説”って苦手だと思ってたし、
実際そんなに読んだこともないと思うんだけど、
これはなかなか面白かった。


「面白い」と思えるまでしばらく掛かったんだけど
横沢の仕掛ける“戦い”が動き出してからは一気。


「蚤の市」の社長にちょっと違和感がないこともない。
どんなに先見の明のある人間でも先を読み誤ることもあるし
予期しない事実を突きつけられればあせるってこともあるだろうけど
仲間(部下)が簡単に気づいた危機に気づかないかな。


これ読むと多分どうしたって“あの人”を思い出す。