- 「ABC」殺人事件 (講談社文庫)/有栖川 有栖
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名探偵に送りつけられる挑戦状、
法則性のある連続殺人事件、
そして驚くべき真犯人!
女王・クリスティの名作「ABC殺人事件」をモチーフに
5人の鬼才が綴る、華麗なる事件簿。
「灰色の脳細胞」ポワロをしのぐ名探偵は果たして誰か。
ミステリーファンに贈る、
文庫創刊30周年記念・書き下ろしアンソロジー!!
――――― 裏表紙より
ABCキラー 有栖川有栖
あなたと夜と音楽と 恩田陸
猫の家のアリス 加納朋子
連鎖する数字 貫井徳郎
ABCD包囲網 法月綸太郎
――――― 目次より
個人的評価 : ★★★★☆
加納さんのは既読。
法月さんのもなんとなく覚えがあった。
貫井さんのは吉祥院シリーズ。
事件の真犯人とか動機は途中でわかるんだけど
残された数字の意味とかが気になって一気に。
吉祥院の推理が自分の想像した結末と
違う方に進んでいって「あれ?」と思ったりもする。
あの最後は吉祥院シリーズだからか。
同じ結末だとしてもこのシリーズ以外だったら
ああいう終わり方にはならなかったんじゃなかろうかと。
高校生が何人も殺された理由が
「そんなこと?」と思ってしまわなくもないんだけど、
真犯人のことを考えると「バカな」とも言えないかな…。
殺された高校生たちのような行動をとる人を見ると
確かにイヤな気分にはなる。
「何をやってるんだか」って。
メンバー的にかなり期待して読んじゃったせいか、
「こんなもんか…?」と思ってしまった感があるのも否めない。
面白かったんだけど。
本家「ABC殺人事件」ってちゃんと読んだことないな。