- 心霊特捜/今野 敏
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山本周五郎賞・日本推理作家協会賞をW受賞後第一作は、
クールでちょっと切ない警察小説!
急げ、大悟!
おまえがいないと始まらない。
事件を解決するために、R特捜班を呼んでこい!
これが『R特捜班』のメンバーだ!
番匠警部……R特捜班班長。背広はヨレヨレだが統率力◎
数馬主任……古神道伝承者。細身だが眼光鋭く迫力満点。
鹿毛巡査……実家は密教系の寺。皮肉屋のパンクロッカー!
比謝巡査……沖縄出身のノロ。桁外れにマイペース。紅一点。
そして、
岩切大悟……県警刑事総務課所属で、R特捜班との連絡係だが恐がり。
神奈川県警R特捜班、別名『心霊特捜班』。
心霊現象が絡む事件を担当する特別捜査班。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
特別「感動した!」とか「衝撃的!」ってわけじゃなくて
どちらかというと軽めに読めるタイプだと思うけど、
結構好き。
印象としては「STシリーズ」に近い感じだろうか。
これもシリーズ化があるなら読んでみたい。
心霊現象が絡んでる事件と言っても
霊が人間を取り殺したとかいうことじゃなくて
基本的に事件そのものは人間対人間。
幽霊の出ると噂されているエレベーターでの事件だったり
主演女優が立て続けに事故に遭って
呪いの噂が出ているミュージカルだったり。
特捜班のメンバーが霊に対しても優しくていい。
問答無用に祓ってしまおうとか
何でもかんでも霊の仕業ってことにしてしまうんでなくて。
逆に全面的に同情するだけでもなくて。
岩切大悟のキャラクターも読みやすい理由の一つか。
恐がりで話も聞きたくないというくらいなんだけど
霊や霊能力者の存在を否定したり無視したりせずに
恐いながらもちゃんと向き合おうとしてて。