『ユニット』 佐々木譲 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ユニット (文春文庫)/佐々木 譲
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男は少年に妻子を殺された。
女は夫の暴力に苦しんでいた。
偶然出会った二人は、ともに再生を目指す。

少年犯罪、復讐権、そして家族のあり方を鋭く問う。

十七歳の少年に妻を陵辱され、幼女とともに殺された男。
警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女。
仕事を探していた二人は、同じ職場で働くことになる。
ある日、妻子を殺した少年の出所を知った男は復讐を決意。
一方、女には夫の執拗な手が迫っていた。
――――― 2003年版 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

3つ寄りの4つ。


少年犯罪・復讐となると
薬丸岳さんの『天使のナイフ』が浮かんでしまう。
少年犯罪の事件も似てるし。


そちらがかなり面白かったので
期待半分、不安半分で読んだ。


これはこれで結構面白かったんだけど、
比べると深み・厚みという点ではちょっと弱かったかも。


「家族やらのあり方を問う」というよりは
暴力夫の壊れていく様、狂気を中心に読んだ感じがする。
元々DVを繰り返してる時点ですでに壊れてはいるんだけど。


暴力夫にしても少年にしてもホントに嫌い。
何が嫌いとかどこが嫌いとかじゃなくて、ただどうしようもなく嫌い。