『天使の軍隊』 佐々木敏 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

天使の軍隊/佐々木 敏
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2020年10月1日。
朝鮮中央放送は、キム・ジョンイル(金正日)朝鮮労働党総書記
兼朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)国防委員長が
78歳で死去したと報道した。

「敬愛する天皇陛下ならびに日本国民の皆様。」
で始まる遺書の真意とは……。


膨大な情報ストックを、驚異的な知見で読み解き、
未来を「必然」として的確に予知する。
稀代の作家・佐々木敏が呼び醒ます「未来の記憶」。


「日本人と朝鮮人は、世界でもっとも長い歴史と伝統を持ち、
 全人類を指導する資質と使命を帯びた、
 世界でもっとも優秀な民族です。」
と結ばれる金正日の遺書には、
「中朝戦争」の顛末が詳述されていた。
そして2023年、まったく新しいスタイルの「戦争」を
日本人が秘密裏に実現させた。


極東アジアの近未来を予測し、
歴史のダイナミズムを精緻な筆致で描きだす、
渾身の書き下ろし作品。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


もっと政治色の強いものかと思ってたんだけど、
想像してたよりは読みやすくて面白かった。


ロボットを駆使して人間の犠牲を抑えて戦う戦争。
中心に書かれてるのはその新しい戦争。


最後は意外だったしなんとなく苦い感じ。
そうするしか仕方なかったんだろうとは言え。
「親愛なる皆さん。私を殺してください」って
言う方も言われる方もどんな気持ちだろうか。


体内に爆弾を(こっそり)埋め込んだり、
2段階の自爆装置を仕込んだり、
少なくとも近いことなら現実に可能なんだろうと思うと怖い。

自分でも知らないうちに
自分の体・命を武器に変えられてるのかもしれないなんて。