『ISOLA 十三番目の人格』 貴志祐介 | 鈴と空のブログ

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十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)/貴志 祐介
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多重人格の少女の中に宿る13番目の人格…、
それは悪魔の人格。

2000年1月公開映画の原作。
第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。
――――― 「MARC」データベースより


個人的評価 : ★★★★☆

5つにかなり寄る4つ。


知ってはいたものの、初めて読んでみた作家さん。


Mirokuさんのところ で紹介されていた

『天使の囀り』という作品に惹かれて、

そのときに「こちらを先に」とおススメいただいた1冊。


エンパスがその特殊能力(他人の感情を読み取る能力)
を武器として暴走する人格(十三番目の人格)と
対決する物語なのかと思ってたんだけど、
完全に予想外の展開でなかなか面白かった。


名前の意味も面白い。
漢字の意味にしても知らなかったことの連続で。


エンパスである由香里と真部との恋愛感情の部分は
ちょっと唐突な気がしなくもないんだけど。


最後も怖い。
これも意外だったことのひとつなんだけど、
終わり方としては結構好き。


エンパシーという能力を持つって相当苦しいだろうと思う。
自由にコントロール出来て
使いたくないときには完全にシャットアウトできるというなら
使い方によっては役立つこともあるかもしれないけど。
間違いなく人間不信になる。