やむを得ぬ事情で、おれは大学時代からの悪友、
真下の主宰する探偵社で働くことになった。
名探偵をきどるのが唯一の仕事と心得る
誇大妄想気味の所長の下に所員はおれひとり、
他には助手の知代がいるだけのシケた探偵社だが、
仕事の依頼は結構多い。
ただし、口にするのが憚られるほどの奇々怪々な事件ばかりである。
―――名人・清水義範が腕によりをかけて贈る、似非SFミステリー。
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★☆☆
イマイチ…。
助手は宇宙人だし、事件の真相は超能力やら時間の渦やら…。
「似非SFミステリー」ってことだったけど、私は「SF」として読んだ。
ミステリ要素は真下が自信満々に語る推理に感じるぐらいで、
しかもそれは事件の真相とは違うわけだから。
話や謎が面白いとか、キャラクターが魅力的だとか
何かあればSFでも面白いと思えたんだろうけど、
今回は私はイマイチはまらなかったみたい。
これのシリーズものの別作品があと一冊手元にあるのに
あんまり楽しみだと思えないのが残念。
また検索しても出てこないな…。