『ABCDEFG殺人事件』 鯨統一郎 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ABCDEFG殺人事件 (ミステリーYA!)/鯨 統一郎
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どんな不幸も、難事件もこの女の子にはかなわない!?
超ポジティブ&マイペースな少女探偵、登場。
――――― 帯より


あたしは堀アンナ、十八歳。
胸はそんなに大きくないけど、
ぱっちりした目はちょっと自信アリ。

探偵事務所で働くあたしは新人探偵。
怖い所長に怒られてばかりだけど、
このしょぼい(ごめんなさい!)事務所を、
いつかピンカートン探偵社みたいにビッグにするのが夢。

でもある日、突然耳が聞こえなくなってしまった。
ショックを受けたのもつかの間、
かわりに不思議な力を手に入れて…….

キュートな魅力炸裂の、連作短編ミステリー。
――――― 扉より


個人的評価 : ★★★★☆

読みやすい。


A は安楽椅子のA
B は爆弾のB
C は地下室のC
D は電気椅子のD
E は英語のE
F は不感症のF
G は銀河のG


各話のタイトル、
日本語でも英語でも各文字に対応するようにつけて
それに合った話書くのは大変だっただろうなと。
プロ作家さんに「大変」って言うのもなんだけど。


ただそのせいか、個人的には『F』の話が厳しいと思ってしまう。


テロやら殺人やら、起こってる事件は結構なものだし、
新人探偵の少女の不幸も相当ヘヴィー。
けど、全体的な印象としては軽めで読みやすい。


“ミステリーとして”も軽めかなっていう印象。
新人探偵の成長物語としても比較的ベタ。
でもまぁ、気軽に読むにはちょうどいいかも。


超能力で事件を解決したんじゃミステリーとして……、って
「不思議な能力」っていうのが若干不安だったんだけど
そういうことじゃなくて一安心。


事件の解決にその能力を相当使ってるんだけど、
まぁ超能力で過去を見て犯人を言い当てるとか
そういうものじゃないから。


それに近いことはしてるんだけど、
手っ取り早く目撃者を見つけられる、ってことだと思えば。
その能力のおかげで随分都合よく目撃証言が集まる。