- 動物記/新堂 冬樹
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今泉吉晴氏(『シートン動物記』訳者 動物学者) 推薦
シートンよりも文明に近い野生というものを発見した、名作。
人は人である前に動物である。
恩、家族愛、おきて―――
2004年、新たなる動物と人間のドラマ。
心ゆさぶられる、大自然からの贈りもの。
忘れていないか、人間たち。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
動物の「野生」を書くことで人間の残酷さを強く印象付けてる感じがした。
動物同士の争いの場面の描写なんかもある意味残酷ではあるけど。
かなり雑な紹介になるけど熊の話・犬の話・プレーリードッグの話。
我が家でも飼ってるし一番身近な動物だってことで
読んでて一番辛いのは犬の話。
その中に書かれてた
「彼の不幸は、ある意味捨てられたという事実よりも、
その事実に気づかずに、いるはずのない主の姿を
探し求めていることではないだろうか?」
っていうのが突き刺さる。
ペットとして一旦飼った動物を平気で捨てるような奴は
同じ(似たような)目に合わせてやればいいと思ってる。
十年以上前の台風の大雨の日にうちに来た生後数日の2匹の子猫、
たとえばあの子たちを捨てた人間は
暴風雨の中、それをしのぐ手段も与えずに
見知らぬ街にしばらく立たせとけばいい。
ホントはその程度のことじゃ足りないだろうけど。