十種競技日本記録更新!! | 順大陸上部混成ブロックコーチ林田章紀のブログ
順天堂大学陸上部
混成競技コーチの林田あきのりです。


出ました!!

十種競技の日本記録が!!

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日本記録を更新したのは・・・
2011年の日本選手権に
日本人初の8000点を突破した
「右代啓祐」選手です!!

photo:02



右代啓祐選手って言う仲でもないので
右代さんでいきますが。。。


右代さんは自分が持つ
8073点の日本記録を
70点ほど更新する
8143点の世界選手権標準突破の
素晴らしい記録を日本選抜陸上和歌山で
更新しました!!


記録の内訳は以下です!

100m 11.14 PB
走幅跳 7.25
砲丸投 15.35 PB
走高跳 2.02
400m 49.84 PB
110mH 14.95
円盤投 48.09
棒高跳 4.80
やり投 64.26
1500m 4.45.53

色付きがパーソナルベスト(PB)です!



従来の日本記録と得点の配点を比較すると。。





1500m以外は全て800点オーバー
高い得点域でまとめています。

前回のグラフと比べてばらつきが
少ないのがわかります。

スプリント種目での安定は
今後世界で戦って行く上で
かなりプラスの効果を生んでいると
考えることができます。

やはり、スプリントが向上して
ベストやベスト近くの記録で
1日目、2日目をスタートできると
技術系の種目(フィールド)の
プレッシャーがなくなり
3本の試技を落ち着いて
試合運びをすることができると思います。


ちなみに、
同じくスズキの中村明彦選手(中村)も
PBを出して日本歴代5位という好記録。。


右代さんと中村を比較してみると・・・




中村は得意のスプリントとジャンプ系で
高得点を伸ばす反面
右代さんに比べると投てきが圧倒的な差を
つけられるという展開です。。

やはり、得意のスプリントを高い次元で
ジリジリ伸ばしながら、
苦手の投擲種目に取り組んでいくこと
8000点オーバーの鍵になると思います。



間違いなくこの二人がこれからの
日本の十種を牽引して行くことは
間違いないと思います。。


しかし、
今回の結果を見ると・・・
この二人に続く選手がいないということが
最大の課題だと思います。


2番手の中村の下が
500点以上空いてしまっていることは
よくないことだと思います。


同時に二人との間に大きな意識の差が
生まれていると感じています。


この差を埋めていかないと
日本の十種競技が世界に通用する種目になりえないと思います。


今の400mHが世界で通用しているように
全体としてのレベルアップがなければ
トップ選手も世界で大きな力を
発揮できる状態までにはいかないと思います。


そのために、
音部、染谷、村田
そして、学生の川崎、清水、谷の活躍は
必須だと思います。

7500点オーバーが当たり前
ぐらいのレベルにいければ、
日本人が十種競技でメダルを取るくらいまで
いけるんじゃないかと思っています。


ちなみに、
僕の考えでは日本人でも
8500点は取れると思っています!!笑



いずれにせよ、
僕がやれることは・・・


自分が指導している選手が右代さん、中村を脅かす存在にさせること。

沢山の選手たちが活躍しやすい場を提供すること。

十種競技の価値を高めること。


だと思っています。。


今日も、ツイキャスという
ツイッターでライブ配信できるアプリで
十種競技の日本記録更新の瞬間を
アップしました。

少ないですが、合計1200人くらいの人に
見てもらうことができました。。

iPadで撮る姿は僕です。。笑

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十種競技ひいては混成競技が認知されて
普及していくように頑張りたいと思います!!



話は少しそれましたが・・・


右代さん!!!!

日本記録、本当におめでとうございました!!!


そして、選手のみんなお疲れさまでした!

日本選手権で会いましょう!!


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