訃報 ウンベルト・ソラス監督 | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
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Humberto Solas ICAIC(キューバ映画産業庁)の“申し子”として

キューバ映画を代表する存在だったウンベルト・ソラス監督が、17日(水)ハバナで亡くなりました(享年66歳)。

キューバ映画黄金期の二大傑作のひとつ『ルシア』(1968年)で一躍有名になり、その後も問題作

『Un dia de noviembre』(1972年)、『セシリア』(前編1981年、後編1982年)、『成功した男』(1986年)、

『光の世紀』(1991年)、『Miel para Oshún』(2001年)、『Barrio Cuba』(2005年)など数々のヒット作を撮り続ける一方で、低予算の映画を後援する国際映画祭「Festival Internacional del Cine Pobre」を主催するなど、最後まで映画のために働き続けました。

その長年に渡る功績が称えられ、2005年には「キューバ映画賞」を受賞しています。
Lucia また、ソラス監督の作品は、ハバナだけでなく、ベネチア、カンヌ、モスクワ、トロント、サンダンスなど各国の主要映画祭で上映され、数々の賞を獲得。世界的にも高い評価を受けていました。

ちなみに『成功した男』はアカデミー外国映画賞にノミネートされた最初のキューバ映画です。


謹んでお悔やみ申し上げます。