常に間違えて通るから人の道となる。
人の道に正しい道はないかのようである。
人の正しさはそのまま正しさとなるかは分からない。
人の営みは常に一局面となり、他の局面とはなりえない。
間違えることこそ人であり、人らしさとは間違いにある。
間違いのない人には営みがない。
営みのない人は存在することが難しい。
間違いをそのまま間違いと思うことは悪の道にない。
間違いをそのまま間違いと思って行うことは人の道にはない。
間違いを正そうと思って行うことは人の道となる。
しかし一局面に生きるしかないから、間違いは正されない。
人の道に正しさがあると思うのは思い上がりである。
人の道には常に正しさはない。
人からすれば正しさを認識することはできない。
無明のなかに生きるから人となる。
正しさを認識するには、間違いを間違いと知ることにしかない。
人の営みとはそういうものだ。