この世の中の社会環境は偏りすぎている。

偏った環境から偏った人が生まれる。

そもそも専門性は偏りを意図的に生じさせようとするもの。

専門さえよければ、他はどうでもいいのだから、人にとってこれだけやり易いものはない。

職業とは何か。

興味と性格を考えて、さらに生活できるかを考えて選択するもの。

それだけのことで選んだ職業であったとしたら、何の職業をやっても大した差はない。

肝心なところを忘れている。

人の豊かさを追求することが職業でなければならない。

人の豊かさを追求することを、専門性が邪魔をする。

専門性は、人の豊かさを追求するものではない。

商売として成り立つか、相手との競争に勝てるか、壊れてしまった感情を修復できるか、などなど、専門性が追求するのは偏った創造性である。

われわれは、人が生かされる社会をつくるよう、一人一人が努力したいものである。