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コラム
おはようございます。Webクリエイター 日向 凛です。

みなさんがお使いのパソコンには、何のOSが使われているでしょうか。
というか、そもそも「OSって何だ?」というイメージだと思うのですが…


OSとは?


「OS」とは「オペレーティングシステム」の略で、パソコンやスマートフォンを動かすための基本的なソフトウェアのことです。

たとえば、東芝のdynabookというパソコンがあったとします。
「東芝」はそのパソコンをつくった会社の名前で、「dynabook」は商品名。

そして、OSはというと、その中にインストールされているソフトのことですので、外見だけではわかりません!

電源を入れて起動画面に現れてくる表示」か、「Windowsのバージョン情報」を確認すると、「Windows 8」「Windows 7」「Windows Vista」などといった文字が書かれていると思います。

これが「Windows XP」と表示されているパソコンをお使いのかた!ぜひ注意していただきたいのです。

Windows XP だと何がまずいの?

Windows XPは、2001年に発売され、販売開始から10年以上経過したOSということで、今年の2014年4月9日をもって、サポートが終了します。

サポートが終了すると、「セキュリティ更新プログラム」「有償サポート」などが受けられなくなり、脆弱性(悪用される可能性のある欠陥や仕様上の問題点)が発見された場合でも、セキュリティ対策などのサポートもしてもらえなくなります

そうなると、日々高度化するサイバー犯罪に対抗することができなくなるため、マルウェア(ウイルスなどの悪意あるソフト)に感染したりして、被害を受ける危険が出てくるのです。

たとえば、
・パソコンが乗っ取られ、遠隔で操作されてしまう
・パソコン内の情報が流出してしまう
・他のパソコンやサーバーに対して攻撃を行う踏み台として悪用されてしまう
・パスワードが盗まれ、インターネットバンキングで不正な送金の被害を受けてしまう

など。

これは怖いですよね!

ウイルス対策ソフトが入っていれば安心?

Microsoftの調査では、ウイルス対策ソフトで保護していても、サポートが終了したOSは、サポート継続中のOSを使っている場合に比べて、ウイルス感染率が非常に高くなるという結果が出ています。

ですので、「サポート終了しても、ウイルス対策ソフトが入ってるから大丈夫」とは決して言えないのです。

そして、インターネットにつながなかったとしても、USBなどの記録媒体を通じてウイルスに感染することもあります。

ですので、サポートが終了したWindows XPを使い続けるということは、常にこういった危険にさらされてるということになってしまいます…

もうWindows XPは使えないの?

サポート終了の2014年4月9日になったら、Windows XPがぱったりと使えなくなる、ということではありません。ちゃんとパソコン上で動作してくれます。

ただ、いつウイルス感染するかわからない、危険な状態のパソコンを動かし続ける、ということになりますので、そうなると、今使っているパソコンのOSを「Windows 7」や「Windows 8」などに入れ替えるか、パソコンそのものを買い替えるか、ということが必要になってきます。

痛い出費ですが…ウイルス感染して、それ以上の被害を被ることを考えれば、仕方ないですね。

OSを入れ替えるだけで済むか、それとも丸ごと買い替えないといけないかは、今使っているパソコンの状態にもよりますので、パソコンにくわしいお友達か、電気店さんに相談してみてください。

実は、サポート終了後の若干の延命措置が

「Windows XPのサポートは2014年4月9日をもって終了」というMicrosoftの基本姿勢は変わっていないのですが、XP向けのウイルス対策ソフト「Microsoft Security Essentials」のアップデートを、2015年7月14日まで継続することが発表されています。

どうしても、期限までに自分のパソコンを対応させられない、という場合は、緊急措置として、このXP向けのウイルス対策ソフト「Microsoft Security Essentials」を使うのもひとつの手かもしれません。

しかし、サポートの切れたOSに対する、ウイルス対策ソフトの効果には限りがあるため、やはり早い目のOSの乗り換え・買い替えをおすすめします。


[参考記事]
マイクロソフト公式ブログ
Microsoft、「Windows XP」のマルウェア対策更新を2015年7月14日まで延長


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