お箸の事
小中学校での茶の湯の体験授業で実践として非常にいいなと思うのは
普段、教えてもらえない和室での立居振舞を経験できる事です。
畳の部屋でいかに歩くか、座るか、また立ち上がるか・・・
一度、きちんと習ってしまえば一生ものです!!
子供達にアプローチする時に「どこに出ても恥ずかしくない、礼儀作法が身につきます」(多少オーバートークではありますが・・・)というと
本当に、ものすごく真剣に頑張ってくれるのです。
その様子を見ると、オーバーではなくみんな立派な紳士淑女だなぁと、とっても嬉しくなります。
さて、お箸の取り方ですが、
菓子鉢に添えられた、黒文字の木で作られたお箸を右手で取って左手で受けて
今度は、右手を箸に沿わせながら本来の持ち方に待ち変えます。
またおく時はその打ち返しで左手で受けて右手でもちかえておきます。
・・・文字にすると結構、複雑そうですね。
でも実際にしてみると簡単です。
子供達は神妙に美しい手つきでお箸を取りお菓子を取って、またお箸を菓子鉢に戻します。
「食事の時にもこのとり方でお箸を持ってくださいね!」と付け加えるのは勿論の事です。
一度、覚えてしまえば、こちらも一生、しかも食事の度に使える美しい所作です。