利休の茶
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

座る

今日、お稽古で質問を受けました。

ちぢみの着物に博多献上の素敵な装いで来られたYさんです。

Yさんは普段もよく着物をお召しになって居られますが

「座る時に着物の上前の膝下辺りを押させながら座るのは良くないと聞きましたが

どうでしょうか?」とのお尋ねでした。


良いか、良くないかは

なんとも言えません。


お茶では自然に座ってから居ずまいを直します。


履物でも先ず、自然に脱いで改めて向き直って履物をそろえます。



文楽

文楽に行ってきました。

高校以来でしょうか。

非常に素晴らしかったですね!


出し物は「摂州合邦辻」(せっしゅうがっぽうがつじ)

と言うもので、蜷川幸雄の「身毒丸」の元になったお話だそうです。

本元の文楽の方は太夫の浄瑠璃に合わせて、人形が演じるのですが

それがまたなんともいえない、情感があり、人間以上の表現力で、魅力的でした。

人形遣いの技に感動しました。

また、舞台には勿論人形遣いの方や黒子の皆さんが隠れることなく人形を操って居られるのですが

その存在が気にならないのも不思議です。

また見たくなりました。


それから、私たちも着物でしたが、着物姿のお客様が随分大勢いらして

嬉しくなりました。

夏の薄物って大好き!!

女らしさでは一番ではないでしょうか

お箸の事

小中学校での茶の湯の体験授業で実践として非常にいいなと思うのは

普段、教えてもらえない和室での立居振舞を経験できる事です。

畳の部屋でいかに歩くか、座るか、また立ち上がるか・・・

一度、きちんと習ってしまえば一生ものです!!

子供達にアプローチする時に「どこに出ても恥ずかしくない、礼儀作法が身につきます」(多少オーバートークではありますが・・・)というと

本当に、ものすごく真剣に頑張ってくれるのです。

その様子を見ると、オーバーではなくみんな立派な紳士淑女だなぁと、とっても嬉しくなります。


さて、お箸の取り方ですが、

菓子鉢に添えられた、黒文字の木で作られたお箸を右手で取って左手で受けて

今度は、右手を箸に沿わせながら本来の持ち方に待ち変えます。

またおく時はその打ち返しで左手で受けて右手でもちかえておきます。

・・・文字にすると結構、複雑そうですね。

でも実際にしてみると簡単です。

子供達は神妙に美しい手つきでお箸を取りお菓子を取って、またお箸を菓子鉢に戻します。

「食事の時にもこのとり方でお箸を持ってくださいね!」と付け加えるのは勿論の事です。

一度、覚えてしまえば、こちらも一生、しかも食事の度に使える美しい所作です。




お箸のこと

学校の授業は前回に書きましたように全部で6時間の授業です。

この短い時間で、茶の湯を伝える事は非常に厳しいです。

でも、この悪条件(?)の中でも子供達は吸い取り紙のように真理を吸収してくれるのです。


先ず、本当に松籟(お湯の煮える音)を聞くにはどうすればよいか・・・

気持ちを静かにして耳を澄まさなければ聴こえないことが解ります。

聴こうとして聴かなければ、本当のことがわからない事を知ってくれます。


その事が解れば、人のお話も、お友だちのお話も聞こうとして、聞く事がどんなに素晴らしいか解ってくれるのではないかと・・・


鏡のように静かになった子供達の前で、お話をすると、受け入れられている事が感じられて、

感謝と感動の気持ちが、私の中に湧いてくるのが解ります。


いつものことですが、教えられるのは私の方なのです。


あっ! 

お箸のことを書くつもりだったのに・・・

お箸は実践として大きな効果があるのですが・・・

次回にしますね。



体験授業

わが町堺は千利休のふるさとと言う事で、

小・中学校の子供達に茶道体験授業を実施しています。


二学期になると各校、6時間づつ、お茶の体験授業を実施しています。

今年も、もうすぐ始まります。


今日はその打ち合わせの会議の日です。

今年も張り切って、まっさらの子供達にお茶の楽しさを一番に伝えたいと思います。


毎年感想をいただきますが

子供達は楽しさだけではなく、落ち着くとか、

お友だちが喜んでくれて嬉しいとか

今度はもっと美味しく点ててあげたいとか、

普段の生活に生かしたいとか

素晴らしい感想を持ってくれます。


とても、嬉しくありがたい事です。


懐紙のこと2

お茶屋さんのご主人にずーと若かりし頃にお聞きして

非常に印象に残っている懐紙のお話があります。


あるお茶会で懐紙を出してお菓子を取ろうとした方に

お正客さんが

「あなた、懐紙が汚れていますよ」と注意されたそうです。

慌ててその方は懐紙を一枚めくられましたが、「まだ汚れていますよ」と

お正客さんが言われるそうです。また新しくめくっても同じ事をおっしゃるそうです。


実はその方は絵の描いた懐紙を使っておられたそうです。


いろいろ考えさせられるエピソードだと思います。






懐紙のこと

茶の湯で懐紙と言うとお菓子を載せたりお茶碗の口元を拭いたりするときに使う

二つ折りになった白い紙の束のことです。


もう一つは短歌を書く料紙のことで、掛け物になっている事があります。


今回は懐に入れておく紙の束の懐紙のことをお話します。


茶の湯はエコロジーの観点からも無駄のない、物を大切に使うお手本だと思いますが

懐紙だけは、使い捨てなのです。


茶室では懐紙が大活躍をします。

先にも書きましたようにお菓子をとるお皿の役目。

次に濃茶を頂いた後飲み口を拭く、ふきんの役目。

酒席での杯の交換の時にやはり飲み口を拭きます。また杯を懐紙に載せて差し出したりもします。

万一、御茶や懐石の汁などがこぼれた時は懐紙が役に立ちます。

また下戸の方は飲みきれなかったお酒を懐紙に染み込ませて、家に持ち帰ります。

懐石の器の始末には無くてはならないものです。


ある時はお皿の役目、フキンの役目

またあるときは敬意を表す働きを・・・


なので、お茶会やお茶事にお招きされた時は

薄くなった懐紙の束は家に置いておき新しい、厚いものを用意されるのがいいと思います。

薄い懐紙だと、お皿の役目が果たせませんものね。

また、漆の器を拭く時は特に気をつけて優しくおすように拭きます。

決してこする事の無いようにお願いしたいものです。

そのためにも懐紙を選ぶ時は柔らかいものを選んで頂きたいと思います。

さなえさん

ご無沙汰いたしました。

さなえさんからのコメント本当にありがとうございました!!


両親が動きづらい体になったものですから

お手伝いやアッシー君に日々走り回っています。

それで、ついつい、こちらをサボってしまっていました。


さなえさんのメッセージに励まされて

また、茶の湯への思いを綴って参りたいと思います。


どうぞ宜しくお願いします。




アジサイ

入梅の頃ということで床に紫陽花を入れました。

先週は山紫陽花でしたから今回は少し大きめの紫陽花と縞葦を。


お菓子も紫陽花 銘は紫陽花の別名「七変化」


お茶碗にも季節柄 紫陽花が出ていましたので

紫陽花が重なってしまいました。


茶の湯では重なる事を良しとしないというお話から

わたくしが「茶の湯は本来バランスの悪い物をいかに絶妙のバランスにするか・・・」と言ったところ

Kさんから意義がありました(笑)

「おっしゃっている事は良くわかりますが、バランスが悪いと言うはいかがなものか」ということでした。

確かにそうですよね!

「バランスが悪いは失言でしたね」

私は、左右対称とか繰り返しのような規則的なバランスは茶の湯だけではなく日本文化には少なくむしろ空間を生かす美しさとか不完全の素晴らしさということを伝えたかったのですが・・・


Kさんは私が言いたい事を全て承知の上で

「むしろ 動きがある」のでは・・・と。

「なるほど」と私。

次は落ち着いて皆さんの信頼厚いNさんが

「動きがあると言うのは、それも少し違うような・・・」と


HさんもYさんも加わってのとっても楽しい時間でした。


その後南方録の「カネワリ}のお話にまで。


でもこのことはまだまだ、皆さん納得されていない様子で・・・

まだまだ盛り上がる要素がありますね。


続きをバトルしたいです!!


皆さんはいかがでしょうか?(笑)












紗あわせ

今の季節の着物に紗合わせというのがあります。

一年中で薄物までの1ヶ月程だけの着物です。

柄をつけた絽の生地の上に無地の紗をあわせた着物です。

二重紗と言ったり無双といったりします。

通常 単の着物は6月と9月に着ますが

紗あわせは今だけ・・・

下の生地に描かれた模様に紗が掛かるのでまるで霞の中に描かれたようになります。

こんな素敵な着方を一体誰が思いついたのでしょう!


改まった趣の着物ですのでなかなか出番がありませんが

自分が着るのも嬉しいですが

きている方を見るのも好きです。

奥ゆかしい風情がいかにも楚々としています。


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>