たかが、されど修学旅行 | たび旅日記

たかが、されど修学旅行

昨日に引き続き、修学旅行中止につて(しつこいですね~)
昨夜、帰宅後は中止という事実のみを聞いたというのが実情です。

今日、じっくり配布された文章を読んでみました。
中止が良いか悪いかではなく、文章に疑問を持ったのです。
如何にも公務員的というか、責任の所在が明らかではなく、相手の顔が見えてきません。

以下、昨日配布された文書の一部抜粋です。

さて、本日●●区教育委員会から、5月19日から7月31日までの関西方面への修学旅行中止の
要請が出されました。
たいへん残念ではありますが、生徒の健康・安全を第一に考えた要請であり、
本校としてもやむなくこの要請を受け入れることと致しました。

昨日の朝、学年集会で3年生の生徒達にそのことが校長より伝えられたそうです。

じっくり読んでみると要請という言葉が引っかかりました。
要するに区の教育委員会は、決定はしていないということですよね。
要請を受けて、決定したのはどうも学校単位のようです。

そこで、息子に学年集会の話の内容を聞いてみました。
それによれば、区内の11の学校で要請当日に、中止を決定したようです。
中止理由の具体的な説明はなく、
「残念ながら、皆さんのことを第一に考え中止と決めました」との話だったそうです。
生徒達はえぇ~という不満の声を上げたそうですが、既に決定事項との事後報告のみ。

比較的軽度の季節性インフルエンザと同様とされる今回の新型インフルエンザ。
催行するか中止にするか、正解はないように思います。

ただ、息子のクラスではその後の授業中に、クラス全員が、「あ~ぁ」とため息を漏らす中、
一人の生徒が「延期にはならないのでしょうか?」との質問したのに対し、
教科担任は、「私には、発言権がないので」と答えたとか。

中止決定が妥当かどうかは、いろいろな要因があり難しく、仕方のないことなのでしょう。
でも、理屈っぽい私には、その説明や対応に今ひとつ納得出来ない思いがムクムク。
そこで、今日の夕食時に文書に書かれている内容について、息子と話してみました。

今どきの子供らしく、息子に中止理由は深く考えもせず、今更何を言っても中止は
変わらないという感想しか持たなかったようです。
ある意味、そうした受け止め方が出来る方が幸せなのかもしれませんが…

そこで、国語学習の機会にと、言葉の意味と触れられていない内容について
話してみました。

要請した教育委員会の決定権者は、自分が決めたことでは
ないということでしょう。
学校長は、いろいろ悩んだことでしょう。
ただ、決定した経緯をもう少し生徒達に具体的に説明出来なかったのでしょうか?

そして、緊急保護者説明会は金曜の午後の中途半端な時間です。
私のように働いている者は、急過ぎて出席出来ないので、説明を聞く機会はありません。
こういうことを土曜や日曜に開催出来ないのも、公立ならではです。
無論、すべての保護者が土日が休みという訳ではないのですが、より多くの
出席者からいろいろな意見が出るのではないでしょうか?

現時点で、疑問に思うことは
・キャンセル料は当然発生するのでしょうが、料率が変わる節目はいつなのでしょうか?
 果して、要請当日に決定する必要があったのでしょうか?
・少なくとも息子達に、もっときちんと説明して欲しかった
・教員個々も納得出来ない思いがあるは理解できます。
 ただ、質問に対しての答えは、事実にしてもそれで良かったのかどうか


世の中、思い通りにならないことはたくさんありますが、少なくとも
もっと、納得の行く説明が欲しかったと思います。
明日の結果は、また文書で配布されるのでしょうが、おおよその察しはつきます。

こういう場合、決定を下す側も苦渋の選択であることは、容易に想像がつきます。
だからこそ、誠意を持ってもっときちんと説明責任を果たして欲しかったです。
同時に、自分の息子にも、諦念感のようなものが既にあり、ちょっと哀しくなりました。

せめて区内の中学で、すべてが同じ方針ならば諦めもついたかもしれません。
、もう少し今後の動向で決定を下しても良かったのでは。
行けない可能性が高いにせよ、どうせ払うキャンセル料を払うなら、せめてもう少し
判断する時期は先でも良かったのではないかという気持ちでいっぱいです。

キャンセル料についても、
・旅行会社により、対応がマチマチ
・自治体の補助の有無もマチマチ

恐らく各家庭が負担する場合がほとんどではないでしょうか。
何の決定権も意見を述べる機会もないまま、キャンセル料を支払うことに
運が悪かったという意外に、理由が見いだせないでいます。

例え、余分に費用がかかるにせよ、出来ることなら数パーセントの可能性があるなら
行かせてやりたかったです。
キャンセルされた旅館や関係者の経済的な負担も大変なものでしょう。
少なくとも、今回のような事例、今後のために教訓はいくつもあるように思いました。

・旅行会社の選定基準
・当事者である息子達に、きちんと経過を追って説明する義務
・自治体判断で、中止を決めるべき問題なのかどうか


将来、同様にやむなき理由で中止の判断をする際の教訓として欲しいと思います。
今のままでは、何の進歩もなくまた同様の結果が繰り返される気がするのは、私だけでしょうか?

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ありがとうございました!!


■タグ:新型インフルエンザ, 修学旅行中止, 中学校, 説明責任, rikumado, たび旅日記