こんにちは。
神のお取次ぎ、人生導き鑑定士 幸粋(こうすい)です。
幸粋ヒストリー の続きです。
占い学校を辞めた私は、師匠探しを始めました。
本物の占い師なるためには、ちゃんとその道で食べている人に密着して、
学ぶ必要性を感じたからです。これはよくよく考えればわかることでしたが、
その道で食べている人に学ばないと、その道で食べていける方法は習得できないんですよね。
この時点になってはじめて、誰に学ぶか?がすごく大事だったということに
ようやく気がついたのでした。占いの世界に入って右も左もわからない私は、
ただ「知識」があれば良いのだと単純にに考えていたのですが、
それが大間違いだったことに気づいたのです。
そのとき私に残ったものは、実践で使えない薄っぺらい知識だけでした。
学校に費やしたお金と時間が無駄に思えて、後悔の思いでいっぱいでした。
誰にぶつけていいかわからない怒りも感じてきて、
「金かえせーーーーー!!!!ウォーーー!!!ヽ(`Д´)ノ」
叫ぶことしかできませんでした・・・トホホ。
叫んで泣き暮らしても仕方がないので、
その後は、人の口コミや世間の噂、インターネット検索をひたすら繰り返し、
良いと聞いた先生に片っ端から会いに行きました。
まずは、自分がお客になって鑑定をしてもらうのです。
当時、関西で有名な先生のところは、だいたい鑑定してもらいにいったかと思います。
ただお客として行ったのではなく・・・
1、その先生は、師匠と呼ぶにふさわしいか?
2、鑑定の精度や鑑定の態度など、勉強になるところはないか?
といった視点を持って、見学に行ったという感じが近いです。
その途中、人からの噂で
阿部泰山の直系のお弟子さんが教えている
ところがあると聞きつけて伺ってみたこともありました。
生徒さんは10名くらいいて、一度授業の体験ができるという趣旨の会でした。
しかし・・・パッと見、これといってカリスマ性があるわけでもなく、
ぼや~っとして、人の目を見て話さないおじさん先生でした。
「えぇ?この人がかの有名な、阿部泰山先生のでしぃ?マジデ?」というのが素直な感想でした。
いくつか質問もしましたが、一度も私の目を見ることなく会話する、不思議な人でした。
そして集金の時間になったのですが、その瞬間キラン☆と目が輝き始めて、
ニコニコ満面の笑みで表情豊かになられまして・・・・(^_^;)
「あぁ・・・この人たち、金づるにされてるだけやん・・・」と思って、その会には入りませんでした。
ちなみに阿部泰山さんとは、四柱推命の大家で、超有名な人物です。
ですから、世の中に泰山流を名乗る流派は山ほどいまして、
それがいったいどこまで正しいのか、調べようもなければ、
言ったモン勝ちみたいな。。。占いの世界ってそんな世界なのです。(泣)
この世界に入って思ったのは、「確かなもの」は何一つないということ。
すべて手探りで、正しいものと正しくないものの判断基準が「ない」といっても良い世界、
そんな混沌とした世界なのだなぁということでした。つまり「なんでもあり」の世界といった風です。
明らかに一般の社会とは違いました。元々会社員をして、
一般の企業や一般の人たちの中にいた私から見た占いの世界は、まるで別世界でした。
「正しいもの」とか「確かなもの」がほしい人は、到底生きていけない世界だなぁと感じました。
そもそも占い師になる「なり方」だって、「王道」とか「オーソドックス」というものが「ない!」のですから、
頼れるのは自分の直感と判断能力だけ・・・そんなサバイバルな世界。
それが占いの世界だと思うのでした。。。。
つづく・・・
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