今日、退院後初めて診察を受けました。


8月14日に後腹膜の開腹手術をして脂肪の塊を

摘出してもらったのですが、さて、これは何か、

という検査結果の報告でもありました。


顕微鏡検査の結果、その塊から小さながん細胞が

いくつも見つかったとのことでした。


ということは、脂肪肉腫だったと診断されるそうです。


ただ、今回摘出された脂肪の塊は綺麗に膜に

覆われていて、おそらく癌の転移は考えにくいとのこと。


また、癌細胞が小さかったのは、2010年9月中旬から

12月中旬までの3か月で乳がんの治療のために、

4クール投与された抗がん剤が作用した可能性は

あるということでした。


でも、後腹膜脂肪肉腫が乳がんのための抗がん剤で

治療できるかどうかは確認されていないので、断定でき

ないそうです。ただ、事実として、癌細胞は小さかった、

ということははっきりしています。


もともと、そうだったのかもしれないし、乳がんのための

抗がん剤が効いたのかもしれない。


とにかく言えることは、癌細胞が含まれていたので、

これが大きくなる前、また転移する前に早い段階で

脂肪の塊を摘出できて良かったということです。


手術は嫌だし、脂肪の塊の大きさに変化がないから

手術は先送り、という選択肢も確かにありました。

でも、思い切って手術して良かったです。


迷いはありました。開腹して、本当に単なる脂肪の塊

(脂肪腫)だったら、20針も縫うほど大きくお腹を切るなんて

はっきり言って無駄だったわけです。肋骨を1本、

取りましょうね、なんて言われていたし。


逆に最悪の場合もありました。もし開腹して

その塊が大腸と癒着していたら大腸を部分切除して、

人工肛門を作って・・・と大変な手術になっていたそうです。

でも、このことは手術の前日、つまり入院した日の

夕方聞いたのです。びっくりでした。


早くから聞いていたら、それだけで手術を受けるのは

嫌だったかもしれません。いや、手術は受けなきゃ

いけないけれど、不安でたまらなかったかもしれません。


知らぬが仏ってやつ??


いや、結局は自分の心の持ち方かな、と。


最悪のことを考えて、不安になるのは自分の心が

作り出す幻想。プロセスがどうであれ、手術の目的が

はっきりしている以上、やらなきゃいけないし、

終わってしまえば、どんなプロセスであれ、やらなきゃ

いけなかったのよねぇ~と思えるものなのかもしれません。


まあ、とにかく良かった。手術を受けて。


そして、抗がん剤ももしかしたら、無駄ではなかったの

かもしれないし。そうすると、あれだけ辛い思いをした

ことも無駄ではなかったのかもしれない。


人生どこかできっとつじつまが合うようにできているのか

なぁ・・・なんて、今日もしみじみ思うのでした。