抗がん剤タキソールの治療が終わって丸1年。副作用が強く、手足の指先に痺れがまだ残っているけれど、違和感があることがフツーになってきたので、普段はあまり不快感はない。
髪も、どんどん伸びてきたので、2ヶ月前からウィッグをぬいで、地毛で生活している。乳がんが見つかる以前は、ずっと髪が長かったので、ショートヘアをどう扱えば良いのか自信がなかったけれど、少し慣れてきた。
ついこの間、同じマンションの人なのに、1年半、顔を合わせる機会がなかった人と、近所のスーパーで会って、
「えぇ~!?めっちゃ髪の毛切ったんやね~!」
と言われた。
話せば長くなるし、特別、深い付き合いをしている人でもないので、なんか説明がめんどくさくなって、
「そうやねん。笑」
と答えてしまった。
知られるのは、別にイヤじゃないんだけど、突然、病気やら治療やらについて、聞かされた側だって、返事に困るだろうし。
そういえば、まだウィッグを被っていた時に、同じマンションのエレベータで、珍しく2日続けて乗り合わせた人がいて、1日目は短い髪の毛のウィッグだったのに、2日目は長い髪の毛のウィッグで、すごく驚かれてしまった事があって、その時は
「実はウィッグなのよ~笑」
って話をしたけど、お互いに急いでいたので、それ以上のことは言えず、その後、髪の毛に関して、何も聞かれなくなってしまった。
乳がんの治療をしている事を、あまり深刻に受け止めて貰いたくないとの気持ちから、初めて話をする人には、自分なりに明るく話をするけれど、「そうなんだ~、へぇ~」と、そのまま軽く受け止められて、すぐに話題を変えられたりしたら、それはそれで、なんとなくモヤモヤした気持ちになるという矛盾。
真意はどうなんだろ。。。
本当は、重く受け止めているのに、病気について深く聞いてはいけないと思って反応薄いフリをしているのか、もしくは本当に無関心なのか。もし後者だったら、若干さびしいので、前者であることに期待しとく。笑
髪の毛の話に戻るけれど、まだ毛先がビビっているので、洗髪後はドライヤーで髪を乾かして、ヘアアイロンをしないと、レゲエ風の残念な髪型になってしまう。
ウィッグを被っている期間に伸びてきた髪は、縮れ毛。
ウィッグとサヨナラしてから伸びてきた髪は、ようやく元の髪質に戻りつつある。
9月からホルモン治療を再開した。薬によって女性ホルモンが抑えられるので、前髪の伸びが遅くなると聞いていたが、それでも、ウィッグを被っている間よりかは、伸びるスピードが明らかに早い。やはりウィッグは、精神的にも頭皮にとっても、大きなストレスだったようだ。
もし、髪の毛が伸びてからウィッグを脱ごうと思っている人がいるなら、ひとこと言いたい。
「早く伸びてきて欲しいのなら、思い切って、早めに脱ウィッグを!」笑
ちなみにシャンプーは、ノンシリコンのものを使用している。
先日、2ヶ月ぶりに、乳房再建外科の診察があった。インプラント入れ換え手術から9ヶ月経過したけれど、大きなトラブルも無く順調だ。けれども、半年前の放射線治療の影響が強く、左胸の皮膚がまだまだ硬いらしい。特に、これから乾燥する季節になるので、ヒルドイドクリームを塗りたくって、しっかり保湿する必要がある。
そして左胸の皮膚が柔らかくなってきたら、再手術をする予定。半年先になるか、 1年先になるかは分からないけど、今、入っているインプラントよりも、大きくて柔らかいものに変えてもらいたい。同時に、乳輪乳頭の再建手術も出来れば、1度の入院で終わるよね。
リンパ節転移のある乳がん患者が、再発する確率は30%…けれども、ホルモン治療によって、再発率を45%下げることができる。つまり、100人の乳がんの人がいれば、30人再発するけれど、ホルモン治療によって、13人まで減るという。
ホルモン剤の副作用で、子宮体ガンのリスクが高くなる。要するに、ホルモン治療をする乳がん患者が100人いれば、そのうちの1人が子宮体ガンになるらしい。他にも、更年期障害のような症状があったり、かゆみか出たりで、何かと身体のバランスが崩れてしまうけれど、それでも、デメリットよりメリットの方が大きいので、5年間のホルモン治療をすすめられる。
さぁて、私も子宮ガン検診に行こう。