もうすでにオーブといって度数を少し緩くとるのであれば、
金星と太陽は双子座にて会合しています。
5月31日は火星の地球最大接近。約780日に一度です。
晴れて、赤い火星が美しく観測できるといいですね。

さて、この空のエネルギーを自分にとって、効果的に使うためには・・・
シビアな話、まずは個人セッションを受けていただかなければなりません。
個人の出生図を見ずして、記事を書くという仕事を20年近く続けては
まいりましたが、いつもこの一文は追加させていただいておりました。

この金星と太陽の会合が、真っ赤に燃えるように見える「欲望と情熱とセックス、
そして闘いの星である火星の接近」の度数と星座宮が皆さんの個人の出生図の
天体とどのような角度を取っているかを見なくてはならないというのが
真摯な答えです。

しかしながら、地球全体に降り注ぐこの星々のエルメギーは一応に
分析が可能ですから、ここでさらりとお話ししておきましょう。

金星は愛とお金、そして楽しいこと、調和のエネルギー持つ反面、
浪費や贅沢、古代にはなんと闘いの星(領土の獲得などが豊穣のしるしであったから
かもしれませんが、確かに金星が若い女性を表すように
自己中心的で快楽を求め、美をたずさえつつ、男性を誘惑する一面は持っております。
そして、水星とはことなる「雄弁な外交」「狡猾な外交」は金星のお調子者の
一面を除いては語れません。

ということで、31日からほぼ一週間、どのように過ごせばよいかのアドバイスを
させていただきます。

火星は蠍座。つまり、テロや石油、戦争と関わります。
しかし、その反面では「情熱・セックス。激しい恋、欲望・野望、他者を支配したい
という気持ち」もその領域に入っています。
セクシーに気分になる人たちは多いのではないかしら?
蠍座の火星ですからね。ダブル・セクシュアルな配置です。

金星と太陽との会合ですが、金星自体があまり居心地がよいとのいえない双子座に
位置しておりますので、本来の贅沢で浪費家なマリー・アントワネットのような
金星ではなく、どちらというとスポーティーで知的な金星です。
よって、カンヌ映画祭で注目されたのもシャーリーズ・セロンやビクトリア。ベッカム
のタキシードという中性的な美しさでした。
「凛」として金星ですね。
私利私欲の欲望をセックスに絡めて、自分のステイタスを上げようとする野心家の
女性と同時に性を超越した美で奇抜さによる自己アピールと友愛の情を女性にも
男性にも示そうというファッショニスタの両方が出てきそうです。

お金に関しては水星の逆行は終えたばかりですが、いまだ水星の歩みはゆっくりで
逆行を始めた度数に戻ってはきていませんので、6月下旬までの高額商品の購入は
避けて正解です。

ただ、楽しく陽気に異性や同性関係なく、快活に過ごすこと、
投資するより、自分のちからで地道に稼ぎ、それを浪費しないことが大切です。

火星と金星のこのパワフルな時期に、女性も男性もまずはファションすなわち
外側から自分の理想像を変える準備をすることをお勧めします。
自分のアイデンティティーを知り、個性を知り、これからどんな自分になりたいかを
知り、社会的な自分の役割は6月21日の夏至を以って、
しっかりと確定いたしましょう。

スイス・エフェリメスを眺めていますと、夏至の前の18日に金星が太陽より少し先に
蟹座入りします。
金星は蟹座では居心地がとてもよく、母性、家庭愛、結婚、小動物への愛情、
というように怖がりではありますが、愛らしい金星となります。
蟹座は月を統治星としますから、月の意味するところ全般を善意を以って、
社会にアピールすることが大切です。
しかし、大衆性や気さくさを忘れずに。
脳ある鷹は爪を隠す。
主張するより、自分の経験を語る。そして、他者の経験を聴く。
アドラー心理学では、人間の悩みのほとんどは「人間関係」にある、と言われている
そうですが、私もそう思います。

いままでの自分のトラウマでなく、夏至にふさわしく、
これからの自分の目標設定を主軸にした新しい心理療法を提案したアドラー。
その功績は偉大です。

どうか、今、この瞬間からすでに、夏至を意識なさってください。
強く、優しく、気さくで、他者の育成に携わるような行動を心がけて
自分を成熟させてゆくこと。
それが夏至までの魂の研磨につながねことと思います。

豊かさ、それはお金だけでは買えません。
心の問題です。
他者のことを考えること。
それこそが、心のゆとり。

そのように私は思います。