ALL OF ME ~私のすべてを~ | 美肌ジャズタイム

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『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。

 

電球ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いですSAYUうふふ

 

ALL OF ME  1931年

~私のすべてを~

作詞/セイモア・スィモンズ Seymour Simons
作曲/ジェラルド・マークス Gerald Marks


ジャズはあまり聴いたことがなくても、

これなら1度くらいは耳にした事がある

というかたも多いはず。

『ALL OF ME』。

 

曲だけ聴いてみると、明るくてノリのいい曲ですが、

実は、失恋の内容だったんですね!


これは作られた翌年1932年の映画『Careless lady』

に挿入された曲です。


有名なのはやはりフランク・シナトラのものでしょうか。


しかし、歌ってみると、または訳してみると、

これは男性が歌うよりも、

女性が歌うほうがずっと合いそうな曲

と思うのは私だけでしょうか(笑)?


あまりヴァースは歌われませんが、

改めて訳してみると、歌ってみたくなります。

 

特にヴァースなんて、前後を入れ替えたり、

対訳的にはまたやや外れていると思いますが、

こういう気持ちでうたっているということですのでウインク

 

男性歌手では、

フランク・シナトラ。

ロッド・スチュワート。

マイケル・ブーブレ。

 

女性歌手では、
ビリー・ホリデイ。

エラ・フィッツジェラルド。

サラ・ヴォーン。

ダイアナ・ロス。

 

と、もう、定番中の定番なので

これを歌っていないジャズ歌手はおりません(笑)

 

ヴァースから歌っている歌手が

なかなかいなかったので

今回はエラ・フィッツジェラルドの声で

お送りいたします。

 

お気に入りが見つかるといいな。

 

(VERSE)

You took my kisses and you took my love
You taught me how to care
Am I to be just the remnant of a one-sided love affair?
All you took, I gladly gave
There’s nothing left for me to save

(CHORUS) 

All of me, why not take all of me
Can’t you see, I’m no good without you
Take my lips, I want to lose them
Take my arms, I’ll never use them
Your goodbye left me with eyes that cry
How can I go on dear without you
You took the part that once was my heart
So why not take all of me

 

エラ・フィッツジェラルド

 

ごきげんなアレンジ。

ロッド・スチュワート。

(ヴァース)

あなたは私に人を愛することを教えてくれた。

でもあなたが去った今となっては

あなたは私から
キスも、そして、愛も奪ったわ。

私はもうただの
『愛の抜け殻』みたいなものに

なるだけなのかしら?

あなたが奪ったものは
すべて、私が喜んであげたものなのよ。

だから私に残っているものなんか
もう、何一つないわ・・・。

(コーラス)

私のすべてを

なぜ私のすべてを奪ってくれなかったの?
分かるでしょう?

私はあなたなしではやっていけないのよ。

唇なんか取っちゃってよ

そんなものいらないから!

腕も取っちゃって!

そんなもの

もう、どうせ2度と使わないんだから!

 

あなたがサヨナラって出て行ってしまってから
私の目は涙でいっぱいよ!

これからあなたなしで

一体どうやって生きていけばいいの?

あなたは私の体から

心があった場所まで持っていってしまった。

それならなぜ

私の全部を奪ってくれなかったの!!