先生がやめちゃう | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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幼稚園の先生が辞めると聞いて、寂しい。

下の娘の担任の先生が、この春、退職なさるという。

 

この先生には上の娘が幼稚園に通っていた頃からお世話になっていた。

上の娘がこの幼稚園に入園してから、偶然にも、我が家の娘たちは他の先生のクラスになったことがない。

いつも担任の先生はこの先生だった。

不思議な巡り合わせだとおもう。

 

 

 

可愛らしい優しい笑顔の素敵な先生が、娘たちもわたしも大好きだった。

 

先生とのご縁を感じていたので、下の娘が卒園するまでこの先生にお世話していただけたら…と勝手な希望を抱いていた。

 

 

 

新しい旅立ちをお祝いするべきなのだろうけれど、退職の報を受けてから、寂しくて心細くてたまらない。

 

いつも先生にくっついていた下の娘は、これからも笑顔で通園できるだろうか。

 

……いや。

正直に言おう。

 

娘より、きっとわたしが不安なのだ。

 

ずっとこの先生と話していたから。

心安くお付き合いできていたから。

 

下の娘が入園して、担任の先生がこの先生だと知って嬉しかった。

 

上の娘の頃からよく知っている先生。

先生も、うちのことをわかってくれている。

 

 

この柔らかなあたたかい関係がとぎれてしまう。

 

そうだった。

春は別れの季節でもあった。

 

変化の少ない穏やかな日々で忘れていた。

 

 

 

一年かぎりの担任の先生だったなら、ここまで寂しくなかっただろうに。

なまじ何度も何度も重なったせいで、特別な親しみを感じるようになってしまった。

 

きっと子どもは大丈夫。

子どもは意外とアッサリしているから、新しい先生にもすぐ馴染む。

 

 

 

わたしが。

 

ただ、さみしい。