むかーしむかし、やっていたドラマ。
「同窓会」ご存知？
同性愛やバイセクシャルをテーマにしていて、過激だった。
ジャニーズのアイドルたちの体当たり演技もハンパなかった。
あらすじや人間関係は複雑。絡み合った糸のよう。
主人公は西村和彦演じる風馬。とその妻の七月(斉藤由貴)。
風馬は男しか愛せない同性愛者。でもそんな自分を認めたくなかった。世間の偏見も怖かったけど、風馬自身が同性愛ってものに嫌悪感があったんだよね。自分で自分のセクシュアリティを認められない風馬は女性である七月と結婚する。でも、ガチのゲイなので妻とは性行為できない。
七月は風馬を愛しているから悩む。普段は優しすぎるほどに優しい“良い夫”なのに、初夜からずっとセックスレス夫婦。
風馬は親友の中康介(アタリコウスケー高嶋政宏)に恋しているけど、ゲイだとは絶対にばれたくない。
ちなみにアタリコウスケは七月の元カレでもある。好きな男と付き合ってた女と結婚するのが風馬という男だ。
恋心は置いといて、内なる性衝動に従い、七月との結婚直前に新宿2丁目へ繰り出す。
そこで出会ったのが山口達也演じる丹野嵐。ぐっさんがまだ美少年だったその昔、TOKIOになる前は嵐だったわけ。
嵐はバイセクシャル。2丁目で遊んでる開放的な少年。
年上だけどウブな風馬に嵐は男同士の性行為を手ほどき
「思い切って飛び込んでみれば！水、案外気持ちいいかも知んないよ！」
アッー
風馬の初体験相手となった嵐は風馬に惚れてしまう。
風馬が好きなのは相変わらずアタリコウスケだけど、風馬は風馬で嵐の肉体に溺れていく。
でまあ、色々あって、七月に二人の関係がバレちゃう。
ヤケクソで
「わたしも他の男と寝てきたから！(うそ)」
と言う七月に
「俺は七月が不倫しても許すよ(真顔)」
しれっと答える風馬。しかし
「コウスケとでも？」
には真っ青になってしまう。
夫の真実(美少年嵐とめくるめくセックス三昧で肉体は嵐のもの。心はずっとアタリコウスケに夢中)に打ちのめされた七月は新宿で売り専少年と路地で立ったまま対面セックス。代金は7500円！その相手が嵐。しかもこの一回のセックスで妊娠！
怒涛の展開はさらに続く。
風馬の男好きがアタリコウスケにバレちゃうキッカケもすごい。
ハッテン場でウホッいい男にお口でご奉仕されて昇天間近なタイミングでホモ狩り(オヤジ狩りのホモバージョン)に遭う風馬。ボコボコにされているところにたまたま通りがかったアタリコウスケに救出されるけど、現場を目撃されてしまっては言い訳もできない。じつは、ずっと好きだったと告白する。
困惑しつつもアタリコウスケは漢のなかの漢。親友の苦悩を黙ってみてはいられない。
「俺に何が出来る？」
「 キスして…(うるうる)」 
女好きのノンケだったはずのアタリコウスケ、覚悟を決めて風馬とアツアツラブシーン。
なんと！そのあと会社に有給とってまで男ふたりできゃっきゃウフフ～なキス、手つなぎ、セックス、キス、微笑みあって見つめ合い、ボートで肩を寄せ合いうっとり…な日々を過ごす。
このあとも関係者集合して暴露大会では
嵐の名言「俺、風馬さんのザーメン飲める」
が飛び出たり、
アタリコウスケがゲイに輪姦され、そのさい
V6坂本昌行演じるヒロミ(ゲイ)の名言「バージンならすべりよくしねぇとなぁ(ゲス顔)」
が飛び出たりもする。
このドラマは内容もさることながらセリフのゲスぶりも斜め上。
犯されたアタリコウスケを介抱するのは国分太一演じる潮くん。
「精液って中で下剤になるから早くトイレに行ってね」
と素敵なアドバイスをしてくれた彼が、のちに性転換してアタリコウスケのお嫁さんになるなんて誰が予想できるでしょう？
男同士の愛が花盛りなこのドラマ、じつはちょっとだけ女同士のラブシーンもある。
七月が親友の宮脇ちの(荻野目慶子)と部屋でガールズトークするんだけど、そのときほんのり妖しい雰囲気になる。ふたりの魔性の女、女優が交わす視線の妖しさは生唾ものだった。
斉藤由貴
バップ
2003-10-22
キャスト
安藤七月（旧姓：折原）：斉藤由貴
安藤風馬：西村和彦
中康介：高嶋政宏
丹野唯子：田中美奈子
宮脇ちの：荻野目慶子
勝呂克茂：別所哲也
幣原：松村達雄
丹野嵐：山口達也
藤島潮：国分太一
ヒロミ：坂本昌行
七月の同窓生（通称：しょうこ）：長与千種
七月の同窓生（通称：ヒゲ）：高杢禎彦
七月の同窓生（通称：タカマサ）：田口浩正
教育機関の実力者：小松方正
風馬の父：塚本信夫
風馬の母：吉行和子
七月の母：高田敏江
女子プロレスラークラッシュギャルズの長与千種やチェッカーズの高杢禎彦など、おもしろい出演者がいるのも見どころ。
しかし過激すぎる内容ゆえ、本来メインキャラだったはずの別所哲也や田中美奈子は途中から画面から消えてしまうのだった。
国分太一は本当はゲストキャラでちょろっとしか出演しないはずだったのが、終わってみれば準主役級になってたんだって、TOKIOカケルって番組で喋ってた。