裁判の傍聴ルポってこのひとがやりだしたのかな?
先駆けではあると思う。
たしか、テレビでフリップに絵を描いて話してたのを見たことがある。
そのときも思ったけど、絵が下手くそだなぁ。
下手にしても見やすいのと見辛いのがあるけど、この人の絵は見辛い。
味があるとかではなく、ただただ下手くそ。
もうちょっとなんとかならないのか?
別に生で見たリアル感もないし・・・内容的に挿絵はほしいから、プロのイラストレーターにそれっぽい絵を描いてもらった方がよかったんじゃないかと思った。
それはそうとして。
裁判って、大真面目なものなんだけど、それをホントの興味本位の傍観者として眺めている。その立ち位置がブレないのがすごい。
けっこう難しいと思うんだ、徹底的に面白半分に茶化し続けるって。
だって、裁判所っておおげさじゃなく人生のかかった問題を扱っているところで、当事者としたらしゃれにならない。ほんと、必死だと思う。
そういう気迫のようなものに気押されずにいられるっていうのは一種の才能だ。
つい、マジになっちゃったりすると思うんだよね。普通は。
被害者の気持ちに感情移入したり、憤慨したり、ふざけちゃいけない気分になってしまうと思う。
そんな真剣な場所に興味本位で野次馬していいものか?って自問自答してしまうと思う。
でも、著者は(チラっと思ったりはするけど)そんなに深刻にならない。深刻な問題を扱っていたとしても。
それはすごいことじゃないかと。
逆に言えばいちいち本気になって「ンマア!失礼な!」って怒っちゃう人はこの本は読まない方がいい。実際に裁判沙汰に巻き込まれてたいへんな苦労をした人はもっと読まない方がいい。
たぶんムカつくと思う。
そういうのは切り離して読んでみると、知らない世界が垣間見えておもしろい。
ドクロの絵は、ないよねー。