しろいうさぎと くろいうさぎ、二ひきのちいさなうさぎが、ひろい もりのなかに、すんでいました。
まいあさ、二ひきは、ねどこからはねおきて、いちにちじゅう、いっしょに たのしくあそびました。
でもあるとき、くろいうさぎは、とてもかなしそうなかおをしました。
優しい気持ちになります。
愛しい思いやりをもって楽しく暮らしていく幸せ。
大好きなひとといつもいっしょにいられるしあわせ。
幸せなら幸せなほど、別離を思うと悲しい。
できるだけそのときが遅く来ますように。
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森のなかに暮らす小さなうさぎたちが真実の愛を見つけるまでを、素直な文章と見事なイラストで描いた小さなラブストーリー。くろいうさぎの悲しい顔、しろいうさぎのびっくりした顔など、表情豊かに描かれた絵が、この小さな物語が持つ「真(まこと)なるもの」をさらに高めている。うさぎの毛1本1本まで丁寧に描きこまれた精巧なデッサンとピュアなメッセージが融合した本。世界中の人々に愛され続ける、時代と国境を超えたベストセラーである。原題は『The Rabbits' Wedding』。(松本肇子)
『英語ペラペラキッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 より
白いウサギと黒いウサギは、仲良くいつもいっしょに遊んでいた。いろいろな遊びをしながら、黒いウサギはいつも困った様子で考えごとをしている。「ちょっと考えていることがあるんだ」それは、白いウサギとずっといっしょにいたいという願いだった。
白いウサギの言葉どおり、「強く願えばきっとかなう」ということが、やさしい言葉で教えられる絵本。日本語版でなじみのある方は、英語と日本語のもつ微妙なニュアンスの違いを意識しながら読むと面白いだろう。また、「白」いウサギと「黒」いウサギの結婚、というタイトルにもなっているこの物語は、人種的テーマを含んでいると思われ、非常に考え深い。