他人の痛みはわからない。
責任能力って、必要なのか？
刑を逃れるために精神病を装う犯人っていますよね。
→麻原彰晃 - Wikipedia麻原彰晃の世界パート13・これが尊師!』は1992年2月の月間ベストセラーランキングで4位 を記録し、以後5月までベストセラーのトップテンに ... 逮捕されるとき、警察官から、「 麻原か？出てこられるか？」と聞かれると、「頭は出ますけど、腹がでません。 ...
→小学校児童殺傷事件を無駄にしてはいけない！池田小学校での事件 大阪池田市の小学校で、児童8人の死者を出すという凶悪な事件が発生しました。その他重軽傷者も含む、現場にいた小学生らの心の傷ははかり知れません。連日、犯人の頭がおかしい人を装うつもりだったという、刑法第39条を逆手に取ろうとした事件の計画性や、その残虐性が報道されています。
→３９―刑法第三十九条刃物を凶器とした、猟奇的な夫婦殺害事件が東京・豊島区で発生した。警察は、遺留品から柴田真樹を犯人と断定し逮捕。しかし、裁判に被告人は多重人格、刑事責任能力はないという鑑定書が提出される…。
責任能力 - Wikipedia
責任能力（せきにんのうりょく）とは、一般的に、自らの行った行為について責任を負うことのできる能力をいう。
刑法においては、事物の是非・善悪を弁別し、かつそれに従って行動する能力をいう。これに対し民法では、不法行為上の責任を判断しうる能力をいう
刑法39条（心神喪失及び心神耗弱） 心神喪失者の行為は、罰しない。
心神耗弱者の行為は、その刑を減刑する
自己の行為の是非を弁別できず、事理を弁別･識別することができないものに刑を科しても、自己の行為が誤ったものであることを認識できないので、社会的倫理的非難の意味を了解することができず、非難を伝達する刑罰が意味を持ち得ない。
このような場合は刑を科すべきではなく、病気であるとみて治療の対象とすべきである。
つまり、
精神の障害などで善悪の判断がつかない状態で行われた犯罪は、無罪または微罪にする。刑務所に入れるのではなく、病気を治療する。
ということです。
自ら招いた心神喪失や心神耗弱は刑の減軽をすべきではないとされています。
酒や麻薬で酩酊（ラリってる）状態になっていた場合など。
犯罪は過失か故意かで、その刑が変わります。
故意：事実の認識または認容。
*「認識」とは自己の行為が刑法各本条の処罰する結果を発生させることを知っていたこと、または予見していたこと。（意欲していた場合をもちろん含む）
*「認容」とは刑法各本条の定める結果が発生してもかまわないと思ったという心理状態。（未必の故意）
自己の行為が法に違反するものであるということを意識する可能性を必要とするのかについて、最高裁の判例は必要ではないとしている。
過失：
*法律により刑罰を加えて阻止しようとする結果が発生する危険を認識していた場合。（認識ある過失）
*その結果をまったく認識･予見していなかった場合。（認識のない過失）
未必の故意は「結果が発生してもかまわない」という認容があるのに対し、認識ある過失は「結果発生の危険があることは認識していたが、結果発生にはいたらいないだろう」と行為者が思っていたという点で異なります。
心神喪失・心神耗弱の状態では故意にも過失にも当てはまらないだろう、と。
たとえば認知症（痴呆）のばあさんが、ココドコワタシハダレ状態でよその家に不法侵入したり、スーパーに並んでるものを勝手に食べちゃったとしても、見逃してあげましょうと。
それが刑法39条です。たぶん。
人を殺したとか怪我させた場合も、無罪になっちゃうのかよ！？
病気の振りしてたら、ちゃんと見抜けるのか？！
被害者の権利より加害者の権利を重視していないか？！
とゆう疑問はありますね。
見るだけですぐに症状がわかる二人の天才医師、「痛み」の感覚をまったく持たない男、別れた妻を執拗に追い回すストーカー、殺人容疑のまま施設を脱走した十四歳少女、そして刑事たちに立ちはだかる刑法39条―。神戸市内の閑静な住宅地で、これ以上ありえないほど凄惨な一家四人残虐殺害事件が起こった。凶器のハンマー他、Sサイズの帽子、LLサイズの靴痕跡など多くの遺留品があるにもかかわらず、捜査本部は具体的な犯人像を絞り込むことができなかった。そして八カ月後、精神障害児童施設に収容されている十四歳の少女が、あの事件の犯人は自分だと告白した、が…。