泣いた赤おに 浜田 廣介 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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わたしは小学2年生のときにこのおはなしを知りました。
なんの授業だったかな・・?
絵本ではなく、テープレコーダー(ああ、時代が・・・)を聴いて、想像してお絵かきをするという授業でした。
だから「道徳」か「図画工作」だったんじゃないかなぁ?

当時もポロポロ泣いていたけど、いま読んでも泣ける。



浜田 広介, nakaban
ないた赤おに

友情と差別と犠牲の物語ですね。

「おに」だから人々から排除される・・・差別
「青鬼」が悪者になったフリをして、赤鬼の株を上げる・・・犠牲
「赤鬼」を思う「青鬼」の優しさ・・・友情

正直、人々が「鬼」を怖がるのは仕方ないと思う。恐怖って理屈じゃないし。
でも排除される「鬼」はツライよね。
「なにも悪いことしてないのになんで?」って悲しくなるよね。

その悲しみ寂しさを「恨み」にしないでひたすら「仲良くなりたい」と願う赤鬼の姿は孤独に耐えられないせつなさを感じさせる。



浜田 広介, いもと ようこ
ないた赤おに
BOOKデータベースより
赤おにの立てふだ「ココロノヤサシイオニノウチデス。ドナタデモオイデクダサイ。オイシイオカシガゴザイマス。オチャモワカシテゴザイマス。」は、赤おにの無邪気でいじらしい気持ちがこぼれんばかりです。そして最後の「アカオニクンニンゲンタチトハドコマデモナカヨクマジメニツキアッテタノシククラシテイッテクダサイ。ボクハシバラクキミニハオメニカカリマセン。」で始まる青おにの言葉!この青おにの言葉は、友だちのすばらしい愛と勇気がいっぱい、いっぱいです。「ドコマデモキミノトモダチアオオニ」と書いているところは、なんという深い深い愛の言葉でしょう。何度読んでも感激がうすれることはありません。

MARCデータベースより
赤おには人間たちとなかよく暮らしたいと思いました。家の前に「どなたでもおいでください」という立て札を立てますが誰も来ません。仲間の青おにのおかげで、人間たちと友だちになれたのですが…。昭和63年白泉社刊の再刊。



浜田 広介, 梶山 俊夫
泣いた赤おに
鬼には生まれてきたが、鬼どものためによいことばかりをしてみたい、できることなら人間たちのなかまになって、なかよくくらしていきたい、赤鬼が、そう思って村人に親しまれようと苦労をします。青鬼が、その赤鬼を信用させるために、犠牲になって助けます―。鬼同志のまごころがおりかさなってひびきあい、読者の胸深くにとどく「ひろすけ童話」の代表傑作です。



浜田 廣介
泣いた赤おに―浜田廣介童話集



浜田 広介
泣いた赤おに

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