GPZ1000RXでヘッドカバーガスケット交換です。

みなさんこんにちは、ピットスタッフｸﾎﾞﾆﾜです。

なんだか最近のどが痛いなー？なんて思ってたら、見事にカゼをひいてました。
熱は無いのでインフルではなさそうですが、まあのどがやられて声が出ない。
会う人会う人に怪訝な顔をさせてしまっています。
巷ではインフルが猛威をふるっているそうで当店スタッフにも感染者がいたりしましたが、ほんと病気には気をつけましょうねって実感した次第です。

それでは本日ご紹介いたしますはGPZ1000RXにてシリンダーヘッドカバーガスケット交換でございます。

なんだか最近ヘッドカバーとかオイルパンとかガスケット交換ばかりやってるような気がします・・・。
これまでろくに使わなかったオイルストーンの使用頻度がうなぎのぼりです。

タンクとフレームの隙間からヘッドカバーがちら見できます。

左側のカムジャーナル加工跡より滲んでいますね。

タンクを取っ払うとラムエアが普及する前時代の、それでも極力冷えた空気を導入しようと前方に伸びたエアクリのダクトが特徴的です。
ラジエターホースやスロットルワイヤーなんかを避けながらでもあるので取り外しは知恵の輪状態ですが。

エアクリとプラグコードをのけてヘッドカバーが良く見えるようになりました。
で、やっぱり１番プラグの周辺がペイントにダメージを受けています。
雨水などがヘッド上に流れて来た時、サイドスタンドで駐車しているとカムチェーン部分の壁が邪魔をして水が抜けてくれないんですな。
ニンジャ系列のエンジンでは避けられない宿命みたいなもんですね。
対策としては駐車時にはセンタースタンドを使う、そもそも雨に濡らさない、などが考えられますか。

ここでちょっとした小技が一つ。
遮熱板というか導風板のようなものがヘッドカバーにかぶさっていて作業しづらいので、固定ボルトを外したとこの下側に短めのボルトをつっかえ棒代わりにねじ込んでおくとスペースが出来て気休め程度には役立ちます。

いきなり外れてますが。
ラジエターホースが邪魔をして中々思うように取れませんで、写真を撮る余裕無かったとです。
へばりついたガスケット剥がして、隙間が小さくて融通が効かなくて、何度も中身の無い頭をひねりながら苦労して外したとです。

バルト達は再利用なのでキレイに並べて汚れ落とし。
サビやらオイルのこびり付きを一本一本ワイヤーブラシで磨いておきます。

上の列が使用済みシールラバー。下段のワッシャーと合わせてあるのが新品。
新鮮なラバーはリブがくっきりとして、いかにもシールしてくれそうです。
外した方のシールはこれ本当にゴム？ってな位に硬化していました。
そりゃあオイルも漏れるってもんです。

プラグホール部のシールラバー。
こちらは右が新品、左がお役御免の品。
こっちの方が潰れ具合が分かりやすいですか。

今度はエンジン、シリンダーヘッド側。
茶色く変色した液状ガスケットがこびり付いてます。
このままでは新しいガスケットがしっかりと密着してくれないのでお掃除しましょう。
シリンダーヘッドに傷を付けては元も子もないので丁寧に指の爪や真鍮ブラシを駆使して大きなカスは取りさって、最後はオイルストーンでならします。
オイルストーンもやりすぎるとそこだけ削れて平面で無くなってしまうので、あくまで汚れだけをこすり落とす要領で仕上げます。

新品をパッケージから開ける時、自分の物でも無いのにちょっと嬉しくなっちゃいます。
新しいってのはそれだけで良いものです。

似たような景色を見るのは今年だけでももう３，４回目でしょうか。
開けっぱなしはゴミの入るきっかけになりますので鑑賞はそこそこにフタをします。

やっぱりはめる時もてんやわんやでしたので最後のトルクレンチ使用の写真だけでお茶を濁すこととしましょうか。
指定トルクの１０N/mで順番に締めあげます。
ラバーを介しての固定なので歪みは出にくいのでしょうが、歪まないように気を使うに越したことは無いのです。
言葉にすれば古いガスケットを剥がして新品に交換するだけですが、ここまでの作業で４時間ちょっとかかっています。
時間も手間もお金もかかる作業ですが、オイル漏れはエンジンの不備、ですから漏れを発見したら早急に修理してあげましょう。
それでは本日もライコランド埼玉店ピットブログをご覧下さり有難うございます。

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