もう足もありません
10月14日(木)、リカルドおじさんはとうとう車も売却してしまいました。もう足もありません。
この国に初めてやって来て、その道路のひどさを目の当たりにして、これはもうあちこち移動するには他に選択肢がないだろうと観念し、したくもない借金をして四輪駆動車を買いました。当初は借金の塊を運転しているようなものでしたが、何とか返済し終わったと思ったら売却の時期となり、結果は二束三文です。
しかし、それで後悔しているかというと、決してそんなことはありません。この車がなければ、到底、この国をこれだけ楽しめなかったと思います。
車を入手したのは、まだ今の家を借りる前のホテル住まいの頃でした。ナンバー・プレートもないので暫く走れませんでした。
本格的にニカラグア国内を回るようになると、こんな未舗装路など序の口。
石がゴロゴロの川を渡り、
砂に車輪を取られたり、
悪路に行く手を阻まれたり、
雨季の道路でこんな目に会ったり、
日本では決して経験できない醍醐味を味わいました。こんな大きな四輪駆動車は、日本では無駄の象徴のようなものですが、ニカラグアではこれでないと走れない場所がいくらでもありました。
そして、走りも走ったり、4年半で8万5000Km。毎日遠出しているわけではなく、主に週末の行動だけでこれですから、かなり走ったといえるでしょう。幸い、危うい目にも遭うこともありませんでした。
日本に戻ったら、また、徒歩と電車の生活です。そして、もう中南米の大自然と悪路の中を駆け巡ることもないと思うと寂しい。
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