危険な野草を食べるように | 救済ブログ

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 ホテルに入り服を脱いで行く彼女を見てようやく安心できた。


 その行動が私に対する服従の意を示して居るからだ。


 仮に私の持ち物を全て盗んだ所で、女の身体を差し出す見返りを考えれば対等な取引だ。


 私の持ち物を盗み、捕まるリスクを犯しでまで自分の身体を差し出すとは思えない。


私はようやく安心感を得た。


 お菓子を食べるように、脳が欲しがるジャンクフードを思うがままに喰らった。


 身体には良く無いと分かっていたし

自分にとって得るモノは何も無い行為。


 タバコや酒と同じで、脳が欲しがるから彼女を摂取した。


 無数の細菌とDNAが私の身体に吸収される事を感じて、私には無かったモノが入り込み溶け込んで行く事を感じた。


 まるで、初めて大自然の中を自力で生き抜いた雑草を食った様な感覚で、自分の身体に危機を及ぼす病原菌に感染する危険と、強く逞しい野生の野草を食べ自分の身体が強くなった気がした。


 得体の知れない彼女は、危険を侵しても食う価値がある食い物。


そんな風に感じた。