滑稽界 第八号 明治41年4月 438 | 郷愁倶楽部

滑稽界 第八号 明治41年4月 438

外骨550






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売れているので、パクってしまいました。


滑稽界 明治41年 第八号

滑稽02

上の写真を見てください。
明治41年発行の滑稽界という雑誌ですが、
下の滑稽新聞
題字といいいレイアウトといい瓜二つですね。

下の滑稽新聞は、知る人ぞ知る、
宮武外骨さんが明治34年に大阪で創刊した雑誌です。
表紙上部に癇癪と色気とあるように、
反権力とお色気を加味した遊び心のある記事で
庶民の支持を得ていて、
6年後に東京で創刊された滑稽界はその人気にあやかろうと、
アイデアをすっかりいただいてしまったようです。



滑稽新聞 明治40年 第百四十四号
郷愁倶楽部 郷愁のイラストレーション
滑稽03
滑稽新聞はこちらをどうぞ






滑稽界 第八号の記事から
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堕落の標本
桜にはまだ早い三月十六日午後四時頃、
品川行き電車を宇田川町停留所で下車した、
年齢十八、九、荒い絣の羽織に
伊勢崎銘仙らしいらしい着物を着た女学生風の美人
下車する拍子に袂から漏れた桃色の紙
何気なく拾って読んでみると……

滑稽04





さつま汁 放屁の比較研究
中にズドンと来るやうな激烈なのは例外で問題外である。

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放屁の比較研究などと、下らない記事が多いようだが、
それを選んで載せているコチラも、どうかと思う。





古今 春情文学家見立て

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広告 梅毒奇薬
始めは淋病下疳より横根或は手足顔面等に発疹し
暫時重患となり鼻を落とし目を失い頭毛を失い
二度と見られぬ醜態となり害毒亦実に甚だしきものとす
此こに武州砂村大澤発明の梅毒全滅薬
如何なる悪質難病もよく全治に至らしめ……

かなりうさんくさい広告ですネ。

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葡萄酒界の大王

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新所帯 畳の上で とろろ摺る 武蔵坊案

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滑稽界 第八号
明治41年4月1日発行 24頁(表紙広告含)
発行兼編集人 野村宮之助
東京市芝区田町四丁目十四番地
発行所 楽天社




「是日々神経衰弱なり」の生島マリカさん、読者登録、ありがとうございました。

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