版画 浴泉譜(二) 前川千帆 315
寒い日が続くと、
あたたかい温泉に浸かりたくなります。
今回の収録温泉地:浅間・会津湯の上・三朝・伊香保・指宿・白浜
版画 浴泉譜 前川千帆 昭和29年10月 龍星閣発行
前川千帆 まえかわ せんぱん
明治21年(1888) - 昭和40年(1960) 京都市生まれ
関西美術院に洋画を習う、明治末、東京の新聞社に勤務、
後、雑誌社の仕事を続ける。
昭和になり版画制作に専念。
作品に漫画「あわてものの熊さん」、
版画「浴泉裸婦」など。
浅 間 長野県
前川千帆
遠くに見える山は、常念岳や大天井岳で登ったことがあります。
常念岳は松本市からよく見える山で標高は2,857m
大天井岳は「おてんしょう」と読みます。
カーキ色のリュックがレトロですね。
会津湯の上 福島県
前川千帆
湯の上は現在は湯野上温泉と書くようです。近くには名所「塔のへつり」や
江戸時代の宿場町として栄えた町並みが残る「大内宿」などがあります。
三 朝 鳥取県
前川千帆
三朝温泉の旧温泉街に泊まったことがあります。
寂れた感じでレトロ感漂う温泉街でした。
日が暮れて通りを歩いているとかなり、かなり、お年を召した女性に、
ストリップを見て行かないかと声をかけられました。
近くに、劇場らしきものは見当たらなかったのですが……
伊香保 群馬県
前川千帆
群馬の生まれなので伊香保には何度か行ったことがあります。
兄が榛名山山麓の病院で療養中に、家族で伊香保に泊まりに行ったことがあります。
母には兄の病名は知らせていませんでした。それが、兄との最後の旅でした。
伊香保には、竹久夢二の記念館もありますね。
指 宿 鹿児島県
前川千帆
砂むしで有名な摺ヶ浜のようですが、
温泉客の格好がユーモラス。
指宿 ”いぶすき” は知らないと読めませんね。
白 浜 和歌山県
前川千帆
女性の入浴風景。作者は想像で描いたのでしょうか?!
文中の「アベック」、今や死語ですね。
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