レトロな銭湯 尾道の寿湯 299 | 郷愁倶楽部

レトロな銭湯 尾道の寿湯 299




尾道のレトロな銭湯、寿湯さん。

尾道は、小津安二郎監督の「東京物語」や

大林宣彦監督の「転校生」「時をかける少女」などの

ロケ地で知られる坂の町です。


二泊三日の尾道旅行。

ホテルのバスが味気ないので銭湯を検索したところ

昭和6年創業の寿湯さんが目にとまりました。




郷愁のイラストレーション-寿湯01

その銭湯は、路地を入ったところにありました。
その佇まいは、子供の頃に戻ったような懐かしさを感じます。


郷愁のイラストレーション-寿湯02

歴史を感じさせるケヤキのロッカー。漢数字もレトロ。
内部の様子は創業当時とほとんど変わってないそうです。


郷愁のイラストレーション-寿湯03

扉を開けると、レトロな広告が……


郷愁のイラストレーション-寿湯04

郷愁のイラストレーション-寿湯05

突き当たりに湯船があり、
左右の洗い場に蛇口が並んでいる、と、いうのが、
私の銭湯のイメージでしたが、
寿湯さんは、
男湯と女湯の境目に接して湯船がありました。

後で知ったのですが、
湯船が突き当たりにあり、背面にペンキ絵があるのは、
関東地方に多く見られる形式で、
西日本の銭湯は、湯船が中央にあるためか、
ペンキ絵はあまり見られないようです。



郷愁のイラストレーション-寿湯06

入浴料、大人400円……

下はご主人に見せていただいた昭和17年当時の入浴料で大人7銭。
当時、カレーライスが10銭、映画館の入場料が
50銭という記録があります。


郷愁のイラストレーション-寿湯07





BS-JAPANのにっぽん原風景紀行で紹介されました。

郷愁のイラストレーション-寿湯08

私が寿湯さんへお邪魔したのが、10月30日。
数日後の11月4日に放映された
「にっぽん原風景紀行・坂の町尾道へ」で寿湯さんが紹介されました。


郷愁のイラストレーション-寿湯09

リポータは「半沢直樹」で熱演された
滝藤賢一(たきとう けんいち)さんでした。


郷愁のイラストレーション-寿湯10

寿湯さんの前


郷愁のイラストレーション-寿湯11

インタビューを受ける、寿湯の吉原正躬(まさみ)さん。

あとで知ったのですが、ご主人が番台に立たれたのはここ数年で。
その前は、奥さんが切り盛りされていたようです。
この時代に、銭湯を維持されるのは大変だと思います。
お体に気をつけて……

帰りに、お土産をいっぱいもらってしまいました。
どうも、ありがとうございました。

〝名湯〟さんからコメントをいただきました。
ただいま寿湯はご主人が亡くなり休業中です。
残念です

優しそうな感じのご主人でした。ご冥福をお祈りいたします。

寿湯(休業中)
広島県尾道市栗原東1-10-9
尾道駅より徒歩10分






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