少々昔噺 川上澄生 97 | 郷愁倶楽部

少々昔噺 川上澄生 97

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川上澄生 かわかみ すみお

明治28年 (1895)-昭和47年 (1972)  横浜生まれ
大正10年に宇都宮中学(現宇都宮高校)の英語教師となり
その傍ら版画を制作。大正15年に国画会に出品した、
「初夏の風」は、棟方志功に感銘をあたえ
版画家へと転向の契機となった。

平成3年、鹿沼市に川上澄生美術館開館。
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鹿沼市立 川上澄生美術館



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少々昔噺
昭和29年3月 龍星閣発行
114ページ 450円

川端康成に「忘れ残りの記」と言うのがありますが、
この「少々昔噺」も、川上澄生の
子供の頃の記憶を元に、
版画の挿絵入りで綴ったものです。





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まま子

「アンチック体」の活字を使ったレイアウトは、
黄みを帯びた用紙の使用と相まって、
川上澄生の版画の世界を、
レトロな味わいに仕立てています。





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錦輝館

活動写真を初めて見たときのことを思ふと、

私は父の背に負われた私の姿を

思ひ出すのである。





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紙の裏うつりがでないように、
和書の様な袋綴じになっています。





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私の絵本には狐にばかされる紳士の絵があって

その絵の中にいろいろ文句が書いてあった。





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手風琴



父が横浜貿易新報という新聞社の主筆。
横浜に生まれた関係で、この本には収録されていませんが
明治の文明開化や南蛮風俗の世界を詩情豊かに
表現した作品が多いようです。







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