「子どもは大人の失敗が好き」

「あげ足とり」

「うちの子は買い物に連れて行くとすぐねだる」


子どもの鋭い指摘にイラッとすることありませんか?


これがみんな褒められたい気持ちからきてるとしたら

どうですか?


そんな時に最適な判押しでいいセリフをお知らせします。


(判押し・・・判子で押したような。何も考えずにやっていいこと。決め打ち。)






例えば年長さんくらいの子と食卓を囲んでいる時のことを想像してみてください。


「おかあさん、このお魚ホネがあるよ?」


子どもが食べやすいようにあらかたホネを取ってやったとしてもどうしても残る小骨。


あなたならどう思いますか?



「わかってるよ!」

「うるさいな!」

「母に取ってほしいって言いたいの?」

「母のやったことが足りないって言いたいの?」

「自分で取りなさい」

「お魚はホネがある生き物だから入っていてもおかしくないよ?」

「そうなんだ!教えてくれてありがとう!」


自分に近い意見はありましたか?


私になんのしがらみもなければ、「うるさいな!ホネが取り足りないって言いたいの?!すでに大半は取ってやったのに!」と言うと思います。

それ、そのまま言っちゃうとサイテーですねえーん



お母さんだって立派な大人。

子どもと同レベルではいけません。


自分の感情を子どもにぶつけるのは

一時スッキリするかもしれませんが、

後の影響まで考えると、コスパが悪いです。


私はコスパが悪いと感じたので

子どもへの暴言は最小限にしてます。


大人の前に人間なので、出るときは出ます。






次にお母さんがどう思うかはさておいて、

最初の一言に最適なのはどれでしょう?



「おかあさん、このお魚ホネがあるよ?」



「わかってるよ!」

「うるさいな!」

「母に取ってほしいって言いたいの?」

「母のやったことが足りないって言いたいの?」

「自分で取りなさい」

「お魚はホネがある生き物だから入っていてもおかしくないよ?」

「そうなんだ!教えてくれてありがとう!」



うすうす感じてるとは思いますが、

今日のテーマは

「教えてくれてありがとう」

です。


とりあえず子どもがなんか言ってきたら

「教えてくれてありがとう」


覚えておいて損はないです!

(5種丸出しのセリフ)






子どもは大人がどこまで把握してるのかが

本気でわからないわけです。


例えばマンガ家さんに

「コマ割りって知ってる?」

と聞いた日には『からかってる?』と思われること必至だと思うのですが、

子どもは相手がどんな人で何を知っているかマジでわかりません。






赤ちゃんもそうです。


『なんでかわからないけど、無性にイライラする。

おかあさんにおしえてあげなきゃ!』(空腹)


『なんでかわからないけど、気持ち悪い。

おかあさんにおしえてあげなきゃ!』(オムツ)


『なんでかわからないけど、無性に心細い。

おかあさんにおしえてあげなきゃ!』(だっこ)


きっとこれくらいしか考えてないです。

それで、「うわ〜〜〜ん!!」となります。


スマホの通知みたいなもんです。

OFFにできないタイプの。

出先ではマナーモードにできるといいですけどね(笑)


泣く以外の方法で自分の不満を伝えられるようになると泣かなくなります。

だってただ泣くよりは

「おなかへった」

「うんちでた」

「ままだっこ」

のほうが的確に夢が叶うからです。


ベビーサインとか便利でしたよ。(うちの場合)






幼稚園生くらいになってくると、

ちょっと気づいたことを教えてくるようになります。


一例をあげると、、、


「あー!血がおちてる!ほらここ!」

(さっきお姉ちゃんが鼻血を出したあとの拭き残し)


みたいなやつです。


けっこう「わかってるよ!」

みたいなレベルの気づきなので、正直うざいことも多いと思います。


でも、安易な否定は気付き自体を否定しているのと区別がつかないので、変な影響を残すことが考えられます。


大人なら、

『指摘してしまった自分が悪い』

となるところ、子どもの場合、

『気付いてしまった自分が悪い』

ということになりかねません。


子どもによっては

『自分は人より気付く能力が高くて生きづらくて困っちゃう』

みたいな勘違いをしたまま大きくなる場合だってあります。

まわりがバカに見えて、自分だけ特別。みたいな。


いやいや、言わないだけですよ?


それはそれとして、

そんな時に便利なのがこの言葉。


「教えてくれてありがとう!」






お店でよく聞く会話。


子どもがスナックを指さして、

「おかあさん、アンパンマンあるよ!」

「買わないよ!」


子どもは一言も買ってほしいなんて言ってないんです。

欲しがってるとも限りません。


知ってるキャラクターを見かけたので声をかけただけなのです。


なのでここでも、

教えてくれてありがとう!



注意!

ここで一度でも

「アンパンマンほしいの?買ってあげようね」

とやってしまうと次からも買ってもらえると思ってしまいますので注意!


子どもに「特別」「今日だけ」は通じません!

今やったことが毎日続いたらどうなるか?を目安に判断しましょう!

(距離的に無理なら子どももあきらめがつくので、

出先で豪遊ならまだ大丈夫)

(いつものスーバーでお菓子買っちゃうと毎日ねだられます)


うちは「飾ってある」で通しました。

子どもも飾ってあるものはほしがりませんでした。


おばあちゃんがスナックをあげる時も

外装を見せずに個包装しか見せてなかったらしいです。

それも幸いに働いたのでした。






小学生のあげ足とりもだいたいこんな感じ。

わかってて言ってきます。


「さっきお母さん言い間違えた〜!」


ここでも

「教えてくれてありがとう!」

と懐の深いところを見せましょう。


本気で相手にするのは時間の無駄です。

だって相手は大人の逆ギレを楽しみにしてるから。






あと子どもあるあるが、

うまく伝えられない体調不良。


なんとなく腕が痛いような気がする。

なんとなくお腹が痛いような気がする。


本気で具合が悪かったり熱があったりすれば、

こちらも本気で対応します。

(受診したりとか)


体の声を聞くことは大切なのですが、聞きすぎると体調不良が誘発されます。

仮病で寝込んだ子が本当に頭痛がしてくるみたいなアレです。


熱も平熱。

食欲もある。

トイレも行けてる。

顔色も別に悪くない。


そんなときのなんとなくの体調不良。


これって仮病?!詐病じゃない?!

怒る前にやることがありますよ。



教えてくれてありがとう!



実はマジで重要で、体調不良を隠す子になっては

あとが非常に大変なのです。






このセリフは、ある程度大きくなったら、

通じなくなってきます。


引き際は子どもの個人差が大きいと思うので、

各自見極めてくださいませ。




子どもは教えたがりです。

そこに他意はないし、悪意もない。


教えてあげるって気持ちがいいんでしょうね。

よく言うおっさん上司って

昔の武勇伝を語りたがるらしいじゃないですか。

親戚に武勇伝おじさんがいたらそれを想像してもいいですよ。


あれも「教えてあげてる」って感覚だと思うんですよ。

気持ちいいんです。


だから、聞き役の需要が高かったり、

Quoraでは質問者の側にポイントが付いたりします。

(回答者にはポイント入らないけど発言が活発ですよね)



私はやったことないけど、大人にも

「教えてくれてありがとう!」

というレスポンスは効果あるんでしょうか?


やってみたことある人いたら教えてください!






かくいう私もこんなブログ書いてるわけだし

教えたがりなんでしょうね笑い泣き