なんてことだ。
イタリア旅行記を書く書く言っておいてフィレンツェ編から1ヶ月が経ってしまいました。書き溜めしておいたのに。
フィレンツェ編 に続き、今回はチンクエテッレ編
ある意味この旅行のメインです。一番バタバタした日でもありましたが。



チンクエテッレの一日は、朝寝坊から始まりました。

そしてほぼ雨でした。

たしか6時頃の電車に乗ろうとしてたんですよね。そして目覚めたのも6時。

前日の夜、なかなかホテルの部屋まで届かないWi-Fiと格闘していたら、アラームをセットせずに寝落ち。そりゃ起きられるわけがない。

日本から予約していた電車は諦め、駅に行ってから切符を買うことにしました。


結果、こんなスムーズに買えるなら最初から現地で買えば良かったなと。自動券売機は簡単でした。値段も変わらないし。例のごとく切符を買おうとするのを手伝ってこようとするおっさんはいるけど断ればOK。




列車に乗ったら、チケットを確認しにきた車掌さんが、「チンクエテッレはすごく短い駅だから△※○♪#(よく聞き取れなかった)気をつけろ。」と言ってきました。私が「??」となっていると、「あそこに座ってるグリーンのTシャツの男もモンテロッソで降りるからついていきな。」と教えてくれました。

この助言に後々助けられることに。基本駅に到着しても駅名のアナウンスがないので、どこで降りるか分からないんですよね。しかもしれっと1時間以上遅れるし。到着予定時間で狙って降りるのは不可能です。

もうずっとグリーンマンを見てました。何度も目が合ったし、気があると思われても仕方ないレベル。(笑)

モンテロッソに到着し、グリーンマンについていったら最初に車掌さんが言ってたことが分かりました。

短い駅だから、先頭車両に行かないと降りられないんですね。グリーンマンも迷ってました。(笑)




4時間列車に揺られ、無事モンテロッソに到着。海だー!!

彩の国に住む私からすると、いつ見ても海は新鮮です。まして空の色を映したようなスカイブルー。


当初、モンテロッソからヴェルナッツァ まで歩いていこうと思ってたんですね。


途中でそんな時間はないと気付いたのと、雨がパラパラ降ってきたのとで引き返したのですが。



あてもなくうろうろ歩くだけでも、絵本の世界みたいな街並みが楽しい。






道中みつけたエノテカで、前菜の盛り合わせと、チンクエテッレの限られた土地の葡萄畑でしかつくれないという幻のデザートワイン、シャッケトーラを飲みました。



 

デザートワインだから本来なら食後に頼むべきだったのでしょうが。

 カンットッチーニが一緒に出てくるんですね。浸して食べるといいのかも。

お土産にも買ってきましたが、いまだに飲んでいません。もったいなくて!クリスマスに開けようかなあ。



食べ終わったころには雨も強くなってきたので、引き返すことに。

モンテロッソの駅についたときには、日本なら大雨洪水警報レベルの土砂降でした。




ただ、せめてマナローラにだけは行こうと思っていて、モンテロッソから電車で移動しようとしたのですが、なんとも分かりづらい表示。数本乗り逃してしまいました。



しかも間違えて違う駅で下車。(駅名失念)


次の電車がなかなか来ず、そこを少し探索することに。


でも、そこでもまた素敵な風景に出会うことができたので、失敗ではないんです。





 

やっとの思いでマナローラにたどり着くと、モンテロッソでの雨が嘘のように晴れていました


最高にラッキーでした。

 

マナローラは、自分の足で坂や階段を登った先に、素晴らしい光景が待っています。気になる階段があったらぜひ登ってみてほしい。

見てください。この断崖絶壁に広がるパステルカラーの家々。正真正銘の世界遺産です。




何度も心折れそうになりながら、なんども夢見たこの景色に、思わず涙ぐんでしまいました。



ピンク色の花と一緒に撮ってみたり。

 

分かれ道がある度に、気の向くほうへ上ったり降りたり。どこに着くのかも分からないまま、進む進む。



眼前に広がるのは、シャッケトーラをつくる貴重な葡萄畑。


てくてくと適当に歩いていたのに、最終的にたどり着いたのは、一番初めに入ってきた通りでした。


偶然か必然か。



本当はリオマッジョーレも行く予定だったのですが、寝坊のせいで全然時間が足りず断念。

帰りの電車は1655分を予約していたのですが、帰りたくなさすぎて、その電車も諦めて次の電車の切符を買い直しました。※時間には余裕を持って行動しましょう!


モンテロッソに戻ってくると、またバケツをひっくり返したような大雨。

ちなみに、帰りの電車も1時間以上ミラノへの到着が遅れました。


帰りは2等席を買ったのですが(また指定席には別の人がいた)、6人掛けのコンパートメントに私と女性が1人。

そしてその女性と、扉の前に立つ車掌さんがひたすら、ひたすらお喋りしてました。なんなんだこれは。電話番号とか交換しちゃってたし。結婚指輪見えてるよ?


一本逃して19時頃の電車に乗ったので、到着は23時でした。車内は暗くて寒くていつ着くとも分からず寂しかったです。

日本でも危ないですよね、こんな時間に一人で電車に乗って、さらに駅前をうろうろしてたら。反省。


色々な人の手を借りながら、苦労しながら出会ったものは、一生忘れることのできない思い出となることでしょう。

一人で旅して本当に良かったと思う、チンクエテッレの一日でした。


次はミラノ編へ続きます。


前の記事→フィレンツェ編



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