心を染める | 人として生きる上で大切なこと 「こころのものさし」

心を染める

                   御 教 歌

 

          しらいとの そむればそまる 人ごころ

 

           なるるをえらめ 色のよしあし

  

 

 白糸は染める色で変わるように、人の心も自分次第でどんな色にも染まるもの。

 

このように仰せの御教歌です。

 

なるる」とは馴染むということで、人は環境・習慣によってどのような色にも染まることです。

 

まだ染めていない白糸は、染める人の色彩感覚で自由自在な色に染められていきます。

 

同じように、人の心も環境や交わる友によって色んな心に染まります。

 

ことわざにも

 

「人は善悪の友による」

 

とあり人はつきあう友によって、善くも悪くも感化されるもので、時には親のしつけより影響が大きいときもあります。

 

また、友と共に影響を受けていくのが環境です。

 

置かれた環境によって、人は大きく左右されやすいのも確かなことです。

 

せっかく自分の心を染めていくのであれば、色鮮やかな色に染めていきたいですし、周囲の人にも認められるような綺麗な色に染めていきたいものです。

 

また、染めた心の色は、すぐ色あせることなく染め付け、人に安らぎを与えられる色に。

 

そのためにも、自分の心を浄化していくのに、常に自分を振り返ることを忘れないようにしていくことは大事なことです。
 

   小牧清立住職のイラスト