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2016-09-29 00:15:00

自業の因果

テーマ:御法門

                 御 教 歌

 

        なすわざは よかれあしかれ むくふべし

 

           火はあたたかに 水はつめたし

 

 自分の為す行ないは、善かれ悪しかれ必ず報いがくるのである。火に近づけば暖かくなり、水に触ると冷たくなるように・・・

このように仰せの御教歌です。

 

仏さまは、この世のなせる業(わざ)は全て因果応報と云われています。

 

自分の起こる心・行ない全てに対して因果の報いがあるということです。

 

「人の世の中の因果は車輪の如くにて、昨日滅す主君の為、今日は我が身の上となる報(むくい)の程こそはかなけれ」

 

これは、織田信長が本能寺で明智光秀から殺害される様を詠まれた歌です。

 

「因果はめぐる小車(おぐるま)」

 

ということわざがあるように、なせる業とその報いが巡りまわっていくというのです。

 

武将織田信長は家来明智光秀から殺され、その明智光秀も豊臣秀吉から殺されるという、まさしく戦国時代の凄まじい「因果の小車」を呈している出来事です。

 

御指南に

 

「諺(ことわざ)に、まかぬ種ははえぬ。されば善悪ともにまいた種なれば、はゆるといふこと決定(けつじょう)なるべし。」

 

「ことわざに、原因がなければ結果が生じないように、善悪の行ないに応じて結果が生じてくるのである。」

 

なせる業に応じて報いを受けるということですが、ここで捉えておきたいのは「なせる業」は何か?ということです。

 

業といいますと行動だけを捉えがちですが、心に起こってくる思いも業となるのです。

 

例えば、日々の生活の中で人を憎んだり嫉むなど色々な心が起こってきますが、それら全ての起きてきた心が「心の根底」に業として刻まれていくというのです。

 

その刻まれた業が、やがて悩み・苦しみの姿・形となって顕れてきます。

 

もちろん、起こる心の中にも人を思いやる心など良い業も刻まれていきますから、その結果として喜びの姿・形として顕れてきます。

 

仏さまは、このことを「自業の因果」と云われ

 

「今悩み・苦しんだり、あるいは喜びがあるのは、誰のせいでもなく自分自身が積んできたところの業に因る。」

 

このようにお示しです。

 

ですから、同じ業を積むのであれば、善き業を積んでいくことが幸せをもたらす結果となっていくのです。

 

このように、この世の中は全て因果応報であることを心得、なせる業にも善き業を・・・このことを捉えて暮らしていきたいものです。

 

 

     小牧清立住職のイラスト

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2016-09-28 00:15:00

三草二木の喩

テーマ:Seiryuのつぶやき

                 御導師イラスト1-3



私達凡夫の心は、仏様と比べたら本当に小さいものです。

 

自分のつまらない虚栄心や嫉妬心などで、相手を受け入れようとしない自分がいたり、また自分に好意的な人は親しくなるのに、攻撃的な人に対しては敵意を持ってしまう自分がいます。

 

自分の存在を受け入れてくれないと、相手のことも素直に認められない時もあります。

 

例えば、日々の生活のなかで

 

「こんなことも知らないなんて馬鹿じゃないの?」

 

と言われたとき

 

「何でそこまで言われなきゃいけないんだ!」

 

という心が起こってくるとします。

 

そんなとき寛大な心」になって

 

「そうですよね こんなことも知らないなんて。」

 

と笑って答えられたら、どんなに心安らかになれるだろう?と思ったりします。

 

仏様のお話に「三草二木の喩」があります。

 

「この世には、ありとあらゆる草木があり、その草木に対して、空から降ってくる雨は全ての草木に平等に降り注ぐ。

そのことによって、草木は綺麗な花を咲かせ実を結ぶ。」

 

というお話です。

 

形、大きさ、容姿などそれぞれ違う草木を我々凡夫に譬え、遍(あまね)く草木に降り注ぐ雨を仏様として譬えてあります。

 

人は性格、環境、生い立ち、能力に至るまで、それぞれが違います。

 

それぞれの違う人間に対して仏様は、全ての人に対して同じように「慈悲の心」を持って接していかれたとのこと。

 

私たちも是非とも「寛大な心」を持てますように!

 


        小牧清立住職のイラスト

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2016-09-27 00:15:00

人のふり見てわがふり直せ

テーマ:御法門

                御 教 歌 

 

      ことわざに 人のふり見て わがふりを

 

         なほせといふは よきおしへかな

 

 

 ことわざに「人のふり見てわがふり直せ」というは、実に善き教えであることを仰せいただいた御教歌です。

 

「人のふり見てわがふり直せ」という言葉を耳にしますが、他人の行いの善し悪しを見て、これを手本として自分の行いを戒めることです。

 

また、「人こそ人の鏡」という言葉もあり、他人の言動・行動を自分に充て、悪ければ直し善ければ見習っていく習慣を身につけていくことは大事なことです。

 

私たちは人として生まれ、人として生活をしているのですから、人らしくありたいものです。

 

教えに

 

「人を敬へば人また我を敬ふ。人をかろしむれば人また我をかろしむ。この因果を信ぜよ。」


「人を敬い大事にしていけば、人もまた自分のことを敬い大事にしてくれるようになる。逆に人を軽しめると、人も自分のことを軽しめるようになる。この因果を判っていくことが大事なこと。」

 

このようにお示しです。

 

果たして、自分はこの教えが身に付いているのだろうか?

 

他人の粗は見ても、自分の粗を見ようとしない自分がいないだろうか?

 

このようなことを振り返りながら、我が身を正していきたいものです。

 

そのためにも、「人のふりみてわがふり直せ」で、人の善き振る舞いは何処までも見習っていく姿勢は大切なことのように思います。


   小牧清立住職のイラスト

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