相手を許す心を持てるようになりたいもの | 人として生きる上で大切なこと 「こころのものさし」

相手を許す心を持てるようになりたいもの

                 御 教 歌


         何故の うらみやはなの よるの間に


           あめにたたかれ 風におとされ



 どんなに綺麗な花でも、強い雨風に遭うと散ってしまうように、今までどんなに光り輝く人生だったとしても、心の在り方一つで一瞬にして失うこともある。


このことを仰せいただいた御教歌です。


お互い生きていけば、色んな人と交わり接していくものです。


もちろん、素晴らしい人との出会いもあります。


この人と出会って自分の人生が大きく変わっていった・・ということは、よくあるお話です。


けれども、残念ながらそのような素晴らしい人との出会いだけではないのが、お互いの人生というもので、中にはとんでもない人間がいたりするものです。


 ・人を信用させといて、平気で裏切る・・・

 ・自分の利欲のためだったら、手段も選ばない・・・

 ・自分の欲望を満たすためなら、人を傷つけようが困らせようが 

  一切関係ない・・・


このような人だって身近にいたりするものです。


もし、このような人が身近にいて、自分や自分の家族を傷つけたら平気でいられるのでしょうか?


そんな時に、「おのれの不徳の致すところ」と言えるのでしょうか・・・


そんな綺麗ごとで済まされない感情が、込み上げてくるのではないでしょうか・・・


そこに「相手を絶対許さない!」という感情が沸き起こってくるのは、自然なことかもしれません。


けれども、そのような恨み・辛みを持ち続けていけばいくほど、その感情は募るばかりで怨念みたいな心に変わってきたりもするのです。


その恨み・辛みを持ち続け、物事が良い方に変わることはないものです。


それどころか、相手の人生はさて置き、自分の人生に陰りが見え始めたりするのも確かなことです。


結局は、恨み・辛みからは何も得られるものはないです。


御指南に


「われをもうらみず人をもうらみず、心をやすらかにくよくよおもはずに御養生なさるべく候。」


「自分自身を恨むこともせず、人をも恨むことなく、心を安らかに色々と案じることもなく、心の養生に努めなさい。」


このようにお示しですから、たとえ相手を恨むこころが起こってきたとしても、何時までも引きずらない心に切り替えていきたいものです。


そして、いつかは「相手を許す心」を持てる器の大きな人間になりたいものです。


人を恨むことより人を許せる心を持つことが、どれほど大切なことか、そしてどれほど素晴らしいことか計り知れません。


そのような心の器が大きな人になっていけたら、きっとその人の人生は光り輝くのだと思います。


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