◎肩こり腰痛など、アウターマッスルが固めない対策は、体幹インナーマッスルをタイヤのように使う。



最近、体幹のインナーマッスルの内側の力(インナーパワー)と、
アウターマッスルの外側への力(アウターパワー)の力の流れに注目している、

コンディショニング・トレーナー大森です。

(参考ブログ:大森リコメンド!インナーマッスルとアウターマッスルの働きを改めて考える。



前回は、特に「アウターマッスル」を固めたくない、というお話でした。
とにかく、アウターマッスルで固めたくないのです。



今回は、そのために「体幹インナーマッスル」をどう働かせるかというお話です。


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インナーマッスルは深層筋、つまり定義的には「表層に無い筋肉は全てインナーマッスル」

と、言っても良いのですが、

今回のお話のインナーマッスルは、ちょっと違うイメージです。

そんなイメージを持ちながら、どういうことかは、お読みになりながら感じていただければと思います。

以上、前置でした。(^-^)



今回のテーマは、体幹のインナーマッスル。

そのインナーは「表面←→深層」のインナーではなく、

「力の流れが内側」という、言わば「インナー・パワー・マッスル」ですね。


具体的には「腹直筋」を抜いた「腹筋群」の、

「腹横筋」
「内腹斜筋」
「外腹斜筋」

の部分です。

(この中で「外腹斜筋」は表層にある筋肉なので、位置的にはインナーマッスルではありません。
しかし、前述のように、中心に向かう力の発揮をするので、インナー(パワー)マッスルと言えます。)



人間の骨格は、お腹に大きな空洞があります。

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内臓が入っている部分ですね。


その空洞を支えている骨は背骨の腰の部分「腰椎」しかないので、腰椎に負担がかかりやすくなります。


そこで、上記の腹筋群=体幹のインナーマッスルを使い、胴体全体で支えます。

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ちなみに「腹直筋」は、腹筋群ではありますが「体幹の空洞を包む」構造ではないので、
インナーマッスルではなく、アウターマッスルに分類します。

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お腹の中は内臓が入っている空洞状態なので、

体幹のインナーマッスルで支えると言っても、骨のように固くはできません。


しかし、身近に「中が空洞でもしっかり支えてくれるもの」って、ありますよね。

そう。タイヤです。

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つまり、体幹のインナーマッスルは、タイヤのようにその「圧力」で身体を支えて衝撃から身体を守る機能があると考えられます。



空気が抜けたタイヤは弱いです。
また、ゴムがガチガチに固まったタイヤも弱いです。

タイヤが弱いと、その周りに負担がかかります。

人間で言うと、アウターマッスルが身体を守るために固く支えようとします。

アウターの強い力で身体を支えるため、身体はガチガチになり、結果、肩こり腰痛になります。



体幹インナーマッスルはタイヤのように支え、

アウターマッスルは固めずにパワフルに使いましょう!




今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

皆様がより健康で快適にいられますように。



大森 剛 / OMORI TAKESHI
largeforest.com