ADHDハートカルタ


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今日は 「れ」

 


 

 

息子のADHD対策として 担当医の田中先生に勧められた

ペアレントトレーニングを受講した13年前(2003年)。

 

毎回 お母さんたちには宿題が出されたのだけど

何が忍耐だったかと言えば これです。

 

「練習する」

 

その程度がね 子供と親とで全く違っていたの。

 

 

ペアトレを受講していたお母さんは私を含め5人共

わりとなんでもそつなくこなすタイプでした。

 

なにか出来ないことがあっても 

どうすれば出来るようになるか 

何を重視すればいいか

などの先を見通すことを 自分が子供の頃 

それほど深く考えたこともなくスムーズに出来ていたから 

 

自分の子どもたちの こんなにも

「出来ない」という事態が意味不明だったのね。

 

 

「そんなの当たり前でしょ」

「当然出来ることでしょ」

と自分はスル~ッとサクッと出来てしまうことに

我が子はいちいちつまづいてくれたのです。

 

 

ペアトレで学んだツールは

私たち親が何も考えず上った階段の1段を

低く細かい段にして 

ちょこちょこと小さな1歩ずつで上っていくような 

丁寧だけど もどかしさも感じるものでした。

 

 

それでも 

その小さな段差が子供はなかなか上がれなかったり

 

やったー!上がれた!と思っても 

次回はまた下の段に戻ってたりね。

 

 

母の経験で思っていた「練習」と比べて 

息子たちの「練習」は

 

時間も回数も段取りも手段も 

何倍もかかる というもので

 

練習の途中途中

 

「あー! もうなんで出来ないの!?DASH!

 

といきり立たないようにするのが 

ホント 忍耐でした。

 

 

当時 私がペアトレを受講しようと決めたのも

出される宿題に一生懸命取り組んだのも

 

息子の出来ないことが 出来るように

息子のつまづくところが スムーズに進むように

 

という想いがあったからで 

大いに忍耐を含んだ「練習」のおかげで

結果 出来るように スムーズに おさまるようになりました。

 

だけど 今大切だったなと思うのは 

その結果じゃありません。

 

 

「出来ない」

「スムーズにいかない」

 

そういう自分とは違う人がいて 

やり方も違って 

そもそもの所での考え方も違う 

 

ということ

 

自分が「当たり前」「当然」としていた枠の外を

子どもたちが「僕たちは違うんだよ」と見せてくれて

それら想定外の個性や価値観を受け容れること

 

「過程」や「経過」と呼べる 

そのもどかしい時間

 

そこには  私が経験したことがなかった

知らなかったことが たくさんあったのです。

 

 

自分が一足飛びにしてきた部分を

じっくり見ることが大事だったんだなぁ

 

と思うのです。

 

 

ペアレントトレーニングで学んだツールの中に

根本理念としてあったポイントは

 

・共感する

・子供に選ばせる

・繰り返す

・待つ

・信じる

 

など それまで私がやったこともないこと

または苦手とする方法でした。

 

 

息子の思いに寄り添うよりも 

結果の出来事をとがめていたし

 

選ばせたり繰り返したり待ったり

なんて時間をかけることはせず

 

さっさと「こうすればいい」という指示を出し

 

さもなければ

良い結果でおさめるために 

私が途中をやってしまったり

 

などと 

まったく 息子のことを信じていませんでした。

 

 

上記理念は一言で言うと 

「見守る」 になるのかな。

 

 

神社でいただく御守りって 

神様の守護をまとっているようで

 

持っているとなんだか安心ですよね。

 

 

見守りは 目に見えない 御守り

 

 

お母さんの見守りは 子供にとって

何より大きな安心になるんだと思う。

 

直接手を出せない分 忍耐はいるけどね^^

 

 

またこれは親子関係に限らず 

あらゆる人間関係に適応するんじゃないでしょうか。

 

 

「出来ない」「スムーズにいかない」

誰かや自分がそんな時も 

 

「大丈夫」「出来るよ」

と信じて見守り続けられる自分でいたいな 

 

と思います。

 

 

 

 

 

だから この子も私も誰でも 

 

出来ない途中も大丈夫^^

 

 

 

ペアレントトレーニング受講時 

 

忍耐の頃の様子はこちらをどうぞ。

 

(10)子どもへの効果的な指示の出し方 ~予告すると子どもは!?~

 

 

わかりやすい繰り返しのツールはこちら

 

ブロークンレコード・テクニック

 

 

 

次回は 

 

(ろ)ロマンチックな かがやくじんせいおくりたい

 

 

 

 

(藍)サイキックタロットカード赤7 Patience & Planning 辛抱強さと計画