ADHDハートカルタ


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今日は 「い」






「あなたは なにが好きで得意ですか?」



と聞かれたら 即答できますか?


「なにをするのが楽しい?」


「いま なにを感じてる?」


「いま どうしたい?」


と聞かれたら?



ADHDの子どもは

広い範囲に目や気を配ることが苦手ですあせる


でも その時々の「いま」を感じることにかけては

ジーニアスキラキラ


植物や動物 赤ちゃんに近い

とても純粋で素直な魂の持ち主


だと思うのです。







個人差もあるのでしょうが

ADHD(注意欠陥多動性症候群)ボーダーの息子は


空気を読む 意図を察する 先を見通す 


などの見えない雰囲気や相手の心情 

未来を予想する などということが 


とても苦手でした。



成長に伴い 20歳となった今は

そういった予測・予想も出来るようになって

なんら問題はありません。


でも小学生 いえ中学の時も

よくそれで 友達とトラブルがあったなぁ。


掃除中にふと 校庭の様子が気になって

ボーっと眺めていて「サボってる」とよく注意されたり


友達が言った「おまえバカだな」

の軽口をまんま受け取って


「ボクはバカじゃない~っむかっ

とむきになってケンカになったり


時間配分がどうしてもうまく出来なくて

授業中の課題がおわらなかったり


それを

「またおまえ出来ねーのかよ」

と わざわざ言ってくれるクラスメイトもいて


その都度 泣いたり 怒ったり…



息子は ふと目に入ったとか 

目の前で言われたことの

「いま」に注目しすぎて

広い視野で物事を捉えられなかったのですね。


だけどこの一見 

「よくない 悪いこと 欠点」

と思えることも 見方を変えれば


ものすごく「いま」に集中できる

 

一所懸命になれる力 とも言える。



ADHDのお子さんは


広い範囲をオールマイティにそつなくこなす

ということはとても苦手だけれど


狭いある1点 

特に好きなことに対する集中力

は半端なくすごいものを持っている 


と思います。


コレ 要素的には 

すべての人が持っているものだとも思うのです。


「つい時間を忘れて没頭しちゃう」こと


誰だってあるでしょ?


ADHDの子どもは 

この集中力にプラスして 才能も秀でていると思う。


得意じゃないことは 嫌いで出来ない

好きで得意なことしか うまく出来ない


とまぁ そういうことなのだけど 

非常にわかりやすい^^





学校のお勉強も 習い事も 

オールマイティが求められ


通知表や級 合格不合格

などという形で評価されますね。


それで 褒められたり 

もっとがんばれと言われたり


一喜一憂。



苦手をがんばって克服することも大切。


自分自身がそう学んで 

そう生きてきたので


私も当然のように 

そのように息子に接してました。


で どうなったか というと 

こうなりました。


ADHDボーダー息子の育児日記


(6)問題多発



ADHDの対処法として 

先生方に何度も言われたのが


「10のうちたった1しか出来なくても 

 出来ない9はスルー(無視して待つ) 

 1だけをほめましょう合格


ということ。



初めて聞いた時は 「はぁはてなマーク」 でしたええ!!


今までやってたこと 違ってたじゃーんあせる

出来ない所を出来るように

ビシバシしつけなきゃ って思ってたんだもの汗



ペアレントトレーニングでも

この「たった1」を認めて 褒めて 伸ばす

という方法を徹底しています。


私と同じ 苦手を克服して がんばって やりこなす的な

オールマイティ 飴よりムチ型のペアトレ受講のお母さんたち


ここの部分 何週にも渡って

トレーニング&宿題をしたっけ。


「無視して待つ」と「ほめる」 の落とし込み。


ペアレントトレーニング記(3)

子どもの行動を3種類に整理しよう



お母さん同士で 母親役 子供役を演じて

「ほめられる」嬉しさを実際に体感したりもしました。


ペアレントトレーニング記(12)

親が指示を出す時の姿勢で子供の行動は変わります



このシュミレーションは 大きかった!!


家庭で実践したら 段々 息子の笑顔が増えて

その笑顔を見るのが 私の喜びになっていったのね。


よその子は当たり前に出来ること と比べて見てしまうと 

「出来てない」ことになるけれど

この子の中では 「出来た」こと。


小さな「出来た」を認めてほめていたら

うまく出来るとか 評価とかよりも

「楽しい 嬉しい」と笑っている

息子の笑顔がとにかく嬉しくなったo(^▽^)o



「どんなお母さんでも 笑っていてくれるお母さんがいい」

と子どもが思うのと同じで

「どんなこの子でも 笑っていてくれるこの子がいい」


出産して 初めて子供の顔を見た時

お母さん そう思っていたんじゃないかな。



オールマイティ 通知表 評価

なんかで 周りと比べて

つい忘れちゃうのだけれど。



子供は ちゃんと知っていると思う。


なにが楽しいか なにが好きか 得意か 

いま なにを感じているか どうしたいか


自分がどうすれば笑えるか わかってる。


その笑えるたった1を 

みんながみんな 大切にしたら

ずっとずっと大切にし続けたら

この世はまるっと調和してうまくいく


って 教えてくれている気がする。


忘れがちな大人に。





それを 

大人がわからなくしてしまわないようにしたいな


と思います。



 

(橙)ソウルメイトカード 38 Joy 喜び



次回は 



(う)まれたよ さぁぼくをあいしてね