つなげていくこと(1)

 

 

続きです

 

 

 


大ヒット映画「永遠の0」の中では 

 

1場面 完全なフィクションがありました

 


映画終盤 時は現代

 

 

何組もの家族がくつろいでいる穏やかな街中で


宮部の孫 健太郎の目の前に


突如現れる ゼロ戦に乗った宮部

 


2人はお互いに見つめ合い 

 

お互いの存在を確認し


安心したような面持ちで飛び去る宮部機を


健太郎は感慨深く 食い入るようにみつめ 

 

涙ながらに見送る

 


現実にはあり得ない時空を超えたシーンでした

 

 

 

私はまだ小説を読んでいないのですが


このシーン原作にはないそうですね


山崎監督のこだわりで挿入されたのだとか

 

 

やはりもう1場面 

 

映画前半 宮部が一時帰宅して

 
生まれてまだわずかの我が子を抱き上げる

 

妻松乃とのほんのわずかな

 

ささやかな日常を描写した場面

 

 

私の涙腺にスイッチが入ったあの場面も 

 

こだわりの挿入シーンだそうで…

 


この2つの場面は私の心に 


とても強いメッセージとして届きました

 

 

 

親が子供を抱っこできること

 

親が子供をお風呂に入れられること

 

家族みんなで一緒にご飯が食べられること

 

家族が1つ屋根の下で暮らせること

 

家族が笑い合えること

 

 

それって 今の時代では当たり前のこと

 

 

でも 宮部家ではたった1日だけ

 

ほんのつかの間の幸せのひと時だった

 

 

「この日 この時しかなかったんだ」

 

と思ったとたん 私の涙腺は壊れました

 

 

 

このほんのささいな1つ1つの日常を

 

戦時中の人々はひと時ひと時


どれほど愛おしく思い 過ごしたことか

 

 

なんでもない日常というものが 

 

どれほど幸せなことか

 

 

 

現代に現れたゼロ戦に乗った宮部は

 

未来の日本の家族が皆 朗らかに過ごしている

 

なんでもない日常の幸せな私たちを見て


「この平和こそ 自分が命をかけて守りたかったものだ」


とうなづいて 安堵して飛び去ったのだと思います

 

 

 

亡くなった方々は今を生きる私たちを 


いつ どんな時も 

 

見守ってくださっていると感じます

 

 

今までに私は

 

車同士の交通事故で

 

後ろから激突されたのに身体は無傷だったり

 

思いがけず 物事がスムーズに進んだり

 

「亡くなった祖父母に守られている」 

 

と感じた出来事が実際たくさんあります 

 

 

 

ただ 映画を観終わってしばらく経ってから


心の中に1つ 疑問が浮かんできました

 


あの時 宮部と健太郎はお互いに見つめ合っていた

 


「でも 私は亡くなった方々をちゃんと見ているだろうか?」 と

 

 

 

私は毎日ご先祖様にお水とお線香をあげていますが


それまで想っていたのは顔を知っている祖父母だけでした

 


戦争に自らの命を捧げた方々は

 

自分の家族や子孫だけでなく もっと大きく広く

 

日本の国を そして これからの時代を生きる若者たちのことを


心から想ってくださっていたのですよね

 

 

宮部は孫の健太郎だけでなく

 

今の時代を幸せに生きる人々を見届けに来た

 

 

というか 特攻機で敵艦に突っ込む最期のあの時

 

「日本はそういう幸せな未来になるんだ」と 

 

宮部は「信じ」 私たちに「託して」いたのだと思います

 

 

その想いを象徴していたのが

 

時空を超えて 過去と未来が1つになった 

 

宮部と健太郎が見つめ合う 

 

あの場面だったんじゃないか

 

 


そう感じたその日から 

 

お線香をあげて 手を合わせ 目をつぶると

 

祖父母の先に続いている 顔も名前もわからないけれど


代々のご先祖様が 

 

ずら~~~っと思い浮かぶようになりました

 


それは それは ものすごい数です

 

 

さらに 宮部はじめ映画に登場していたような

 

戦争に命を捧げた方々が広く大きく囲むように 

 

思い浮かぶようになりました

 

 

それもまた ものすごい数

 

 

ものすごい数の人々が血筋やご縁を通じて

 

私とつながっている

 

 

私だけじゃなく 人と人とは

 

こうして みんな つながっている

 

 

 

こんなにたくさんの方々が 


私たちの「平和と幸せ」を心から祈り 

 

見守ってくださっている

 

 

それはなんという心強さでしょう

 

 

 

きっと亡くなった方々は 

 

自分が見守っていることに


たとえ私たちが気づかなくても 

 

気分を損ねることなどないでしょう

 

 

ですが 

 

平和で幸せな今の時代の土台を築いてくださった

 

ものすごい数の今を見守る魂を

 

健太郎が宮部をじっと見つめていたように 

 

やはり こちら側からも見つめること

 

 

そして何より 

 

私たちが幸せを実感して暮らすことが 

 

亡くなった方々の弔いになるのでは

 

 

敬意と感謝の気持ちと共にそう感じます

 

 

 

 

つづく

 

 

つなげていくこと(3)  

 


 

 

先人を振り返る

 


私たちが今いる安全な場所は

 

過去 先人たちが 

 

1歩1歩踏みしめ 創りあげた 道の上にある

 

 

平和という花を

 

未来の私たちが咲かせることが出来るよう

 

未来をみつめ 未来に向かって

 

歩みを進め 出来上がった 道の上にある

 

 

この先 さらに高く続いていく道を 

 

今度は私たちが創りあげ 次へ手渡す番

 

 

しっかり受け取り しっかり渡すために

 

今 再び 先人を振り返る

 

 

 

 

(緑)パワーオブフラワーカード 6 ヒマワリ

 

伝統的 継承   育てる

 

既に何らかの継承的な活動を

されている方や想いがある方

家族間で大切なことを引継ぐ方がよく引かれるカード

 

古の智慧を受け継ぎ 

変化を加えながらも本質を次へ繋ぐ

そのような考えの方や活動をする方が多いです

 

種を受け取り 土に蒔き 育て 開花 

その種を次世代へ

 

時間がかかることですが 

かける時間も込める想いも 

先代に重ね合わせて尊重し

大切に育んでいきましょう