生きて行く中で、色々なことを思う。人を思う。

 

ここ最近は、ストイックが過ぎたのか、気まぐれか、何年かぶりにひとりの女性が何度も夢の中に出てくる。これはフォーリンラブなのか、幻想なのか。

とにもかくにも、一番思うのはやはり両親のことで、心配かけず苦労かけず、楽させてやりたい、と一般的に考え思う相手ですね。

ぼくはこの方々(両親)を特に思い、自分に律することはと言うと

「自分の納得のゆく仕事でお金を稼いでいるのか」

そこが一番、自分に問いただすこと。

 

人それぞれ価値観や優先順位は様々なので、人さまのお考えには口出すつもりは毛頭ございません。

 

おれはやはり、人さまからお金を頂戴する際に、

「自分にウソつかず頼まれた絵を描いたかどうか、おれはいま生きているのか、死んでいるのか」

を問う。

 

サラリーマンをしていた頃、

おれは

お客様にはただのひとつの偽りもなく売り上げをあげ、8年間を駆け抜けてまいりましたが、

会社には本心を隠して生きていました。

 

そこに少しでも違和感を感じると、8年も経てば積もり積もって巨大な塊になって自分の背中にのしかかかってくるのは必然のことでございます。

だから、辞めました。

 

だから、自分が無我夢中にまずなれることで生きよう、そう固く決意しました。

 

アーティストとして、明日をも知れない生活を送る現在。

 

決意、だとか、決めごとだとか、理念、だとか、

 

んなこと考えてもいません。

 

ただ、自分が心震えること、気持ち揺さぶられること、感動すること、

それだけをやって生きています。

そろばん合うか合わないか、

この人は得なんか損なんか、

とかいろいろ頭で計算すべきことなど、周りを見渡しつつ構築してゆく項目多々あるのは当然承知の上。まずは、俺自身が、「こうしたい」「これがいと楽し!!」って思える、というか、溢れてこぼれて仕方がない塊を、どーんっと吐き出す。

 

 そして、それからようやく

「お客さまが観てどう思うか」

「当日の会場の時間帯にふさわしいのか」

「もっと短縮すべきなのか、延長すべきか」

「金額はご時世に合うのか。ご時世に合わないなら合わないで、未来のこの業界を見据えて、ええ~~い、これでいてもたれ!!」

などなど、そこで初めて微調整してゆくものであると思います。

 

 何が言いたいかと申しますと、ぼくは脱サラ後、絵描きとして活動して以来、「絵の注文くださった方」や「教室に通ってくださる方」、誰ひとりに対しても、何ひとつ悔いなく純然たる気持ちでやってこれている、ということです。両親に対して、最後に恥ずかしむことなく告げられる、唯一のこと、ほんとに唯一すぎて、恥ずかしいですが(笑)

 

 お客様、オーディエンスの存在は、何物にも代えがたい、比べようのない価値ある方々です。・・・が、それに対し、間違っていようが正しかろうが「こう見せたい」「これがやりたい」「だから手伝ってくれ」「だから観に来てくれ」というアーティストの混じりッ気なしの想いというものが、まずあってこそです。それが2番め以降にくるのであれば、初めからやらなきゃいいのに・・・ってぼくは思っています。

 

 ここの部分を、時々履き違えていらっしゃる人(アーティストとも主催者とも、ぼくは誰とも示すわけではありません。まったくお門違いのジャンルの人もひっくるめて、のことです。具体的に誰の事ゆうてんのやろ、とか詮索する人、ぼく口ききたくない人種です)がおられまして…。

「お客様のために」みたいな言葉は、一見耳に優しく正論のように聞こえがちです。しかし、これほど、他責というか無責任な発想はないと、ぼくは思っています。何かを人前でやる時には、その失敗のほとんどを、行う人間が負うべきであると考えています。それが本人の財産になり得ますから。ですので、発表以前に「こうしないとお客さんがこう思うから、こうしよう」とか云々、考えたり精査するのが、ぼくはあまり好きではないです。じゃ、低評価だったときはお客さんのせいなんか?ってなるからです。

 だから、パフォーマンスであれ作品であれ、どんな評価に至ろうが、まず自分の表現欲や顕示欲が優先されていいと思うのです。そしてその顕示欲から目をそむけるのは、とてもけがらわしいことであるとも。もちろん、そこに付随するメッセージ、愛や平和、ひとかどならぬ想いをきちんと浮き彫りにすることは忘れずに。

 

 おれは、

 

 いま、嫌われてもいいですし、

 いま金持ちでなくてもいいです。

 

 それよか、

 未来の芸術やカルチャーにかかわるお客様、アーティストに、

 いっこも何かを残してられていないほうが嫌です。

 

 

※個人の感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切り絵アーティストHachiのホームページはこちら

↓   ↓   ↓   ↓

 

 

 

八田員徳 KAZUNARIHATTA

切り絵アーティスト・似顔絵師・絵画講師 

1975年姫路市生まれ。

2012年、脱サラし、絵画教室カラフルキッズアートHACHIを開講&切り絵アーティストとして活動開始。姫路市内の幼稚園・小学校への出張教室なども行う。

また、観客の前で下絵ナシの切り絵を制作するパフォーマンス「切ル・観ル」では、多彩なミュージシャンと共演。自身のライフワークでもある。

 

 

お問合せ・ご注文♪

himeji.hachi@gmail.com

TEL/FAX 079-227-2416

「ブログを見た!」とお気軽にお問合せください♪