福岡県郷友連盟という自衛隊のOBを中心にした組織があります。
福岡市にある陸軍墓地の慰霊祭を毎年実施され、今回のような研修を開催して、国民に自衛隊の活動を知らせ、英霊の方々の汚名を晴らし、そしてなにより日本国民に自分の国は自分で守るべきだと啓蒙されています。
今日は約40名の同志の皆さんと佐世保の海上自衛隊に研修に行ってきました。
行きがけのバスで、吉田会長の力強い開会の挨拶があり、その後会の趣旨を間さんがされました。
その後、不肖私が30分ほど、長崎事件や脚気のお話などをした後に、産経新聞の野口裕之九州総局長が自衛隊の活躍や基山にある因通寺に昭和天皇が行幸されたときのお話をされました。
そうこうしている内に佐世保に到着し、まず最初に海上自衛隊佐世保資料館(セイルタワー)を訪問しました。七階建ての資料館には大日本帝国海軍からの資料から海上自衛隊に関する今日にある資料が満載でした。
一時間半ほどの滞在でしたが、まだまだ見たいものが一杯ありました。空母赤城の100分の一の模型や各提督の書などが展示されました。私がたいへん気に入ったのは、大東亜戦争終結時の総理大臣で、日本海海戦時の水雷艦隊司令官だった鈴木貫太郎大将の書でした。力強く、そして誠実な提督の性格を現しているようなもので感銘を受けました。
今回参加した人たちはほとんど初めてだったのですが、迫力のある軍艦の写真や模型に見入っておられました。そして、日本帝国海軍の雄姿や海上自衛隊の活躍を知ることにより、もっと安全保障(国防)に興味をもたれたようでした。
私も郷友連盟に協力して10名ほどの友人をお誘いしたのですが、目をらんらんと輝かせて見学されていました。
もう12時45分になり、おなかも減ったので倉島岸壁に移動し、そこでお待ちかねの「海軍カレー」を堪能しました。時間を忘れて資料館を見学したもので、おなかもぺこぺこでした。そこで鉄のトレーに大盛りのご飯をついでもらって一息に食べました。
以前「カレーは飲み物だ」と亡くなったコメディアンがいましたが、あっという間の食事でした。
そして、いよいよ艦艇見学で、DEの「神通」が岸壁に停泊しており、そこを見学しました。私はもう十回以上自衛艦は乗艦しているので、あまり珍しくはありませんでしたが、一緒に行った仲間たちの嬉しそうな顔を見るのが楽しくて仕方ありませんでした。参加されいる中に、この船の装備の納品に立ち会った方もいて、よりいっそう装備品の詳しい内容が聞け、私や軍事コラムニストの野口総局長も満足しました。
そうしていると、ちょうど訓練から帰港した掃海艇が同僚艦の真横に停泊する瞬間を見ることができました。ひごろの訓練の成果か、見事な接岸でした。
みんな満足して福岡まで帰ってきましたが、時刻はもう17時、9時に出発して8時間もあっという間に経っていました。
こういう経験をもっとたくさんの人にして欲しいと思います。そうすれば、自衛隊の皆さんの苦労がわかるし、国の防衛がどれだけ日々の地道な訓練を真剣にされているのが理解できるでしょう。
自衛隊はきちんと手続きを踏めば日本が大好きな人には誰にでも開かれています。私の周りの人たちは幸運にも福岡郷友連盟で地道に活動をされている方々がおられるので、こういう経験ができました。
皆さんの町も探してみればそういう組織があるはずです。もしわからなければ、お知らせください、探すお手伝いをしますよ。
8月は熊本の陸上自衛隊に、そして10月は航空自衛隊の航空ショーに行く予定です。ここでお知らせしますので、ぜひご注目ください。