自分の国は自分で守る! | 井上政典のブログ

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 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 昨日NPO法人夢・大アジアの依頼を受けて、大学生相手に歴史の講演をさせていただきました。

 この団体は、3月に「神道と日本人」の著者 山村明義氏の福岡での講演会を主催し成功させました。理事長は35歳の石井英俊さんで、若いけれど国を想う国士であります。

 非営利活動法人夢・大アジアとは、広く日本国国民及びアジアを中心とした留学生をはじめとする諸外国人に対して、歴史文化の顕彰と修得の為の学習会を行うとともに、歴史に根差した人づくり街づくり、人材交流及び経済活動を志した研修会や交流会等に関する事業を行う。これらの事業を通して、日本国及びアジアの歴史と文化への誇りと志を有する人材を育成し、郷土福岡の発展と社会全般に寄与することを目的とした団体です。

 彼のほうから『何人集まるかわからないのですがやってくれますか』という依頼があり、私は日ごろから彼の運動を支援しているので、二つ返事で承諾しました。各大学に朝や夕方にチラシを配り集客をしていました。

 昨日は15名ほど集まっていただき、私の日本神話から尖閣諸島問題まで1時間の講演を聞いていただきました。私はプロですから講演料もいただきますが、普段の十分の一ほどの金額にしています。ただでも良いのですが、それでは彼らと長くやっていけないからわずかでもきちんと払ってもらうようにしました。

 こういう地道な活動が今の日本に必要だと実感しています。まったく日本人ということに対して無関心だった大学生に日本人の根拠である古事記をお話しすること。それが昔の出来事ではなく、今に繋がっているということを実感させるために尖閣諸島問題をお話しました。

 後で感想を聞いてもらうと、みな自分たちが今まで考えても来なかったことを聞かせてもらって刺激になったといってくれていたそうです。

 
 今日の産経新聞を見ると、北朝鮮のミサイル迎撃に対し、日本とアメリカ軍では大きな温度差があると報じられていました。つまり、アメリカ国民が直接脅威にさらされなければ、ミサイルを迎撃するよりも、そのミサイルがどのような性能を持っているかをしらべることのほうが、重要だということです。

 つまりこれは、アメリカ軍は日本を守るために存在しないということです。ましてや自分の国を自分で守ろうとしない国民をアメリカ人の血を流してまで守らないということです。
 
 いつの間にか私たちはアメリカ軍に大切な祖国を守ってもらう癖が日本人についているのではないでしょうか。

 祖国は私たちの手で守るのが当たり前だと思います。それを日米安保という名のもとに、アメリカの世界戦略の中に組み入れられ、誇りある独立国としての態度を示せていないのが今の日本だと思います。

 だからルーピー鳩山が勝手にイランに行って、イランの諜報戦にうまく利用されているにもかかわらず、『行って良かった』などというアホ丸出しの感想を述べているのです。

 戦後60年以上、平和憲法というまやかしの元にあまやかされ、日米安保の布団でぬくぬくと過ごしてきた報いが来ています。かつての超大国はもはや力は落ち、かたや異形の大国CHINAは我が物顔に南シナ海から東シナ海に進出してきています。

 まずは、一人ずつ目を覚まさせるしかありません。

 明治維新の前夜に寛政の三奇人たちが世間に訴えても訴えても変人扱いされ、やがて極貧と失望の中で死んでいきました。しかし、その後彼らの功績は吉田松陰先生などにより継承され、明治維新という史上例のない無血革命へと繋がっていくのです。
 
 草莽崛起(そうもうくっき)といいます。それを石井君たちはやっているのです。私の好きな言葉に一燈照隅 万燈遍照(いっとうしょうぐう ばんとうへんしょう)という言葉があります。これは、真っ暗な部屋の中で一人ひとりが携帯電話の画面の光りで片隅を照らせば、その光りが集まって部屋全体が明るくなるという意味です。

 こんなことをしていても何にも世の中は変わらないと思って何もしないのではなく、みんながそれぞれ自分のできることをすることによって世の中は大きく変わります。

 行動しましょう!何でも良いのです。あなたができることを、あなたしかできないことを地道にしていきましょう!